7月28日に最大震度7を観測した熊本地震では、同県嘉島町の「イオンモール熊本」で爆発事故が発生し従業員7名が亡くなった。
その最初の死亡が確認された20代女性2人は、2階に入居する同じH社のテナントに勤めていたOサンとTサンだった。
そのOサンの遺族が、本紙にこれは「人災だ!」、「業務上過失致死ではないか!?」と、音声記録を伴い告発して来た。
本紙では、その遺族の主張を聞くと共に音声記録を検証。その上で、H社側にも取材。その結果、H社側の主張に不可解な部分があるのは間違いないことから、報じることにした。
まず、遺族側の主張を紹介する。
亡くなったOサンとTサンの2人も、イオンの「屋外に避難を!」のアナウンスに従い、一旦は屋外に避難した。
ところが、H社から、「売上金を金庫に入れに帰ってくれ(=現場に戻ってくれ)」との指示があったという。
遺族の説明によれば、1階に各テナントの売上金を入れる金庫があり、レジの売上金をその金庫に入れて来てくれということ。地震で無人状態になったテナントから、レジのカネを盗まれることを懸念してのことか?
ともかく、その指示に従い、Oサンは自分のテナントに戻ったところ、例の爆発に遭遇し死亡に至ったようだという。
一方、Tサンの方は、携帯電話以外の私物をすべてテナントに置いて来たことから、それを取りに行きたいという事情もあり、Oサンと2人でテナントに戻ったようだ。
結果、2人は2階の自社テナント近くで斃れ、遺体の損傷はかなり激しく、身元確認が困難なほどだったという。(横写真の赤色マーカー部分に亡くなった2人のテナントがあった)
ところが、それにも拘わらず、地震発生の翌29日午前8時ごろ、H社からOサンの母親に、娘が死亡したようだとの電話が入るが、その際、売上金を金庫に入れに帰ってくれとの指示をしたことは伏せられ、私物を取りに行きたいTサンに同行した結果、爆発に巻き込まれた旨の説明しかなかったという。
そのことから、母親は店側の責任を“隠ぺい”しようとしていると感じ激高し、「あなたたちが娘を殺したんだ!」旨、発言している。
それにしても、なぜ、遺族側は早い段階で、「売上金を金庫に入れに帰ってくれ」との情報を知り得たかというと、Oサンが屋外に避難していた際、たまたまイオンに買い物に来ていたいとこと遭遇。その際、売上金を金庫に入れることを告げられ、いとこは危ないからと止めており、そのことを母親ら遺族側に伝えていたからだ。
そこで、母親はH社から電話があった際、そのことを知っていると告げる。すると、H社側は初めてそういうことを言ったのは認めたが、しかし、それは「可能な限り、できるのであれば入れて欲しい」と言ったに過ぎなく、指示、命令したわけではなく、あくまで、Tサンに同行して戻るなら、そのついでに頼んだに過ぎない旨言ったという。
「例え可能な限りと言ったとしても、本部、店側からそういわれたら、戻れと言われたのと一緒では。いとこは止めているんです。店側がそんらこと言わなければOは戻らず、助かっていたはずです」(親族)
では、H社側の言い分はどうか?



