大手マスコミは6月19日、経営悪化で東京地裁に民事再生法の適用を申請していた千葉県の医療法人社団が事業の一部譲渡を公募していることにかこつけ、同医療法人はまったく知らないところで、譲渡を希望する大阪の会社社長に、「事業譲渡を受けるためには資金があるか証明する必要がある」旨虚偽を言い、3億5000万円を騙し取ったとして、警視庁捜査2課は詐欺容疑で小林昌人(54)、古野間昭彦(59)の2人を逮捕したと報じている。追加で、さらに1億7000万円騙し取られた疑いもあるという。
これだけ見れば、被害者である大阪の会社社長は、同医療法人はこの件にまったく関与していないというのに、なぜ騙されたのかと疑問に思わないだろうか?
被害額は3億5000万円。1億7000万円もそうなら計5億2000万円と、いずれにしろ巨額だ。
大手マスコミによって、この医療法人社団=「心和会」と実名表記の有無の差はあるが、同法人に問合せすればたちどころに詐欺話とわかるはず。なぜ、しなかったのか?
結論をいえば、今回逮捕された少なくとも小林容疑者の方は、心和会の理事長に深く食い込み、一緒に商売もしていた。そのことを、大阪の会社社長は言葉巧に知らされていたからこそ、信じて疑わなかったのではないか?
心和会は2023年4月に民再申請し実質、倒産。負債総額は約132億円だったが、本紙はその前年の22年4月、経営危機の原因は、理事長が大きな利益を求めて安易に不動産転売に手を出したためだとして、それをやっていた会社が荒井宗房前理事長が代表の「荒井メデイカルグループ」(東京都中央区)であり、具体的な不動産物件につきその謄本を示して、この取引につき解説していた。
実は今回、逮捕された小林容疑者は、その荒井メディカルの代表に以前、就いていたこともあるほど、荒井前理事長と懇意な関係だったのだ。



