アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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大手水産会社子会社も関与? 中国産の国産うなぎ偽装販売疑惑

●国産は15%程度のはずが、どこを見ても国産うなぎの表示

いよいよ夏本番、うなぎの季節だが、わが国で流通しているうなぎのどれぐらいが国産かご存じだろうか。
 2004年度、わが国に流通していたうなぎ商品(約13万?)の内、国産品(約2万?)は約15%(生鰻換算)。しかし、近所のスーパーや生協を覗くとわかるが、どこも国産との表示が圧倒的だ。
数年前、中国産うなぎから残留水銀が見つかる等とマスコミ報道があって以降、高くても国産うなぎがブームになっているとはいえ、このギャップは大き過ぎる。そして、これにはこんなカラクリがあるようなのだ。
ある業界関係者が証言する。
「四国にSという会社があります。この工場では商品を作っていません。中国から輸入された冷凍うなぎを、国産うなぎと表示した箱に詰め替えているだけなんです。いわゆるリパック品です。
そして、少なくとも以前は東京・築地のTという大手水産子会社に販売していました。この輸送の帰り、中国産冷凍うなぎを持ち帰っていたんです。もちろん、T社のマネージャーや一部役員もS社が産地偽装を行っていることは知っていたはずです。現在はもっと複数の会社を迂回させています」

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