アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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反市場勢力が画策する「UNBANKED」の新たな増資計画

金地金販売と法人向け貸金が柱の「UNBANKED」(旧「第一商品」。8746。東証スタンダード。東京都渋谷区)の実質、オーナーがチェンジしたのは昨年7月のことだった。
「大量保有報告書」によれば、「Akatsuki Capital Works」(大阪市北区)なるコンサル会社が、市場外で17・61%を取得。その後、仲間のM社も保有し、現在実質3割を保有しているとされる。
関係者によれば、Akatsukiの実態は、香港系のファミリーファンドとのことだ。
売却した先は明らかにされていないものの、これまでUNBANKEDの筆頭株主だった「CB戦略1号投資事業組合有限責任組合」(東京都渋谷区)側がブロックですべて売り渡したと見られる。
売却の理由だが、東証側に前のオーナーは反市場勢力と見做され、所有株式の処分を求められてのことで、それを知った中国人側が金価格高騰のなか金地金販売に魅力を感じ、一株872円、総額約21億円(「大量保有報告書」では約15億4000万円。別途、“手数料”も含め。役員の入れ替えの条件付き)で購入したとされる。
ところが、現在、同社株価は400円を切っている。
昨年11月下旬、UNBANKEDの株価は一挙に200円台まで暴落しており(右下の株価チャートを参照)、それは11月13日、UNBANKEDが金地金販売において約12億円もの特別損失を26年3月期(中間期)連結業績見通しのIRで明らかにしたことが契機になっているようだ。UNBANKEDの25年3月期売上高は約95億円、純利益は2億3600万円。
「この特別損失、トラブルになったのは第一商品時代のことで、まだ金は今ほど急騰しておらずぜいぜい数億円規模。しかも一審で会社側が買っていた。にも拘わらず、会社側は控訴審で和解に応じて、この間、金が急騰しているとの向こうの主張を飲んで約12億円も支払うことに。あり得ない話です。調べて見たところ、CB戦略1号の裏のオーナーがその支払いを主導しており、そのオーナーのところにかなりの利益が行った可能性があります」(UNBANKED関係者)
ここで明かすと、そのオーナーとは「百津士文」(寺口士文とも)氏。
現在、UNBANKEDのグループ会社には融資型クラウドファンディング最大手「クラウドバンク」があるが、それはCB戦略1号が筆頭株主になって以降のこと。そのクラウドバンクのオーナーは以前から百津氏と指摘されていた。また、本紙では上場廃止になった「エル・シー・エーホールディングス」絡みで百津(寺口)氏を取り上げたことがあるが、同じく上場廃止になった「ピクセルカンパニーズ」など他の上場企業でも金銭絡みでよくその名が出ていた御仁だ。
それどころか、2008年10月には、当時、経営難に陥っていた新銀行東京から5000万円を騙し取ったとして、元暴力団組員などと共に詐欺容疑で逮捕された過去も持つ。
「今回、東証側がCB戦略側に株処分を要請したのは、クラウドバンクは太陽光発電の『ブルーキャピタルマネジメント』に巨額融資をしていたが、その優越的地位を背景に、ブルー側から別途、百津の息のかかった会社に巨額のコンサル料を払わせていたことが発覚したことが大きい。昨年のことです」(同)
ところが百津氏、往生際が悪いというと、悪知恵が働くというか、オーナーチェンジしたAkatsuki側は、さらに新株予約権の大半を知り合いに引き受けてもらい、株式を確実に支配し、UNBANKEDに役員を送り込もうと計画(昨年11月19日、第三者割当による新株予約権募集のお知らせをIR)していたところ、その割当日(12月25日)直前の12月22日、UNBANKEDはその中止のお知らせを出した。
その中止の背後には、未だ百津氏の関与が窺える。
それどころか、逆に百津氏の息がかかった先を引き受けに、新たな増資を計画しているとの情報まで本紙には聞こえて来ているのだ。

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