まずはともかく、冒頭のメールをご覧いただきたい。
上場企業の常務執行役員から、このようなメールが。
その内容は、テレビ東京、KDDI、楽天など錚々たる企業が出資、東京電力と合弁会社、NTTと事業提携し、2028年に上場準備中の企業から、あなたの会社と業務提携またはグループ会社化の話が来ているという。
しかも、その他にも別途、上場企業の子会社化、グループ化案件が3件ほど来ているという。
このメールを送った常務執行役員の企業「ZUU」(4387。東京都港区。冨田和成代表取締役)は、今年3月、月刊誌『経済界』を発行する㈱「経済界」を子会社。経営者中心の読者基盤生かし、相互の顧客紹介や一体型の提案も強化する東証グロース上場企業だ。こんな提案を受けたら、ともかく話を聞いて見ようとなるのではないだろうか。
今年10月、このメールをもらった飲食関係社長もそう思い、連絡を入れ、11月に入りズームでの打ち合わせになった。
メールをくれた常務執行役員兼経済界副社長が、ズームにも登場したという。
ところが、驚くなかれ、上記の話に関してはまったくなく、その理由の説明さえもなく、1時間以上に渡り、某スタンダード上場企業の社債に投資するというZUUが組成したファンド、それに高性能のGPUサーバーへの投資の営業を受けたという。
それもファンドは最低3000万円から、GPUサーバーも1台2750万円という高額だ。



