アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

『紙の爆弾』発行の鹿砦社・松岡利康社長、名誉毀損容疑で逮捕される

●名誉毀損で逮捕!? アルゼの政治力の賜物か? 詳細は不明だが、本紙・山岡も寄稿している月刊誌『紙の爆弾』等を発行している「鹿砦社」(本社・兵庫県西宮市)の松岡利康社長が本日早朝、逮捕された。 逮捕したのは地元の神戸地検。 関係者によれば、容疑は名誉毀損だという。 ヤクザ関係者が恫喝のため、まったくの虚偽を言いふらしたならともかく、出版社社長の逮捕とは「表現の自由」、「報道の自由」の問題も関わるだけに前代未聞の出来事。おそらく、逮捕に至ったということでいえば、「月刊ペン」事件以来、約30数年ぶりのことではないか。 しかも、その容疑対象になっているなかには、阪神球団のスカウトマンの死を巡っての件と共に、パチスロ大手「アルゼ」(現社長は元警察庁キャリア、元参議院議員)の単行本も含まれている。 松岡社長はアルゼの問題を追及し続けており、これまでに同社からは4冊のアルゼ告発本が出ている。 その内、2冊目については、アルゼ側の出版差し止めの仮処分が認められ、出版停止になっており、最近も神戸地検で事情聴取を受けていた模様。 また、この7月7日に出た『紙の爆弾』4号でも追及を続けていた。 それにしても、出版社社長が名誉毀損で逮捕とは、あり得ない話では。 地検は証拠隠滅の恐れもあるということで逮捕に踏み切ったようだが、名誉毀損の対象になっている単行本、ムック本は印刷ないし販売されているわけで、それで証拠隠滅はないだろう。 どうしてもアルゼ、そして同メーカーと癒着している警察人脈の政治力あってのことと思わざるを得ない。 いずれにしろ、この件は新しい情報が入り次第、レポートするつもりだ。 <「月刊ペン」事件> 1976年、雑誌『月刊ペン』3月号、4月号が創価学会に関する記事を書いたところ、同年4月、創価学会は編集長を名誉毀損罪で告訴。編集長は逮捕され、25日間勾留される。1審、2審とも記事には公益性がないとして罰金20万円の有罪としたが、最高裁は公益性があるとして差し戻し。改めて審理中の87年2月、編集長が死亡したため裁判は終結した。 ○参考「朝日新聞」ネット記事(7月12日午前11時29分配信)…

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