アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<連載>福賀中の兜町アンダーワールド(93)「先週の仕手株情報など」

いつもの仕手株情報については、有料記事部分で2銘柄述べる。
今週は仕手絡みの情報が少ないので、その前に、投資詐欺と保険金詐欺について取り上げる。まずは投資詐欺。
勧められた証券会社がどういう会社かネットで検索すると、〇〇証券とあたかも証券会社そのもののサイトが表示される。しかし、偽証券会社ということが結構ある。「TIR証券」(東京都港区)もその一つ。HPにアクセスし経営陣を見ると京大卒、ハーバード、モルガン・スタンレーと輝かしい経歴を並べている。一般人だと騙されるかもしれない。
同社サイトからだが、赤枠にご注意(冒頭写真)。
「商品取引業者」というものはない。「金融商品取引業者」が正式だ。「(外)第〇〇」という登録番号表示もあり得ない。正式には「関東財務局長第〇〇」。このTIR証券、証券取引等監視委員会(SESC)のサイトに「無登録で金融商品取引業を行う者」として警告を受けているが、現時点ではHPを削除していない。前出「外」とは、未登録業者であることを示すものだ。ご丁寧に、認可された証券会社ではないですよと注意をしてくれてはいるが。
詐欺サイトで多いのは、会社が虎ノ門ヒルズなど都心の有名ビルになっている場合だ。よくてシェアオフィス、私書箱。悪ければ勝手に住所を使っている場合もある。
そして保険金詐欺。ここでは火災保険詐欺を取り上げる。
9月30日の「中日新聞」によると、2022年に岐阜県飛騨市の古民家放火で3人が逮捕された。火災保険により共済金約7千万円をだまし取ったとのこと。
身バレするため詳細はいえないが、この案件はまずバレることはない。放火による保険金詐欺はこうだ。田舎の、周囲に建物のない古い物件を二束三文で購入する。人里はなれたポツンと一軒家、しかもボロボロだと火災になっても消防署や警察は調べない。これに目をつけて全国で人里離れた古民家の放火を行っていた。飛騨市の件はその一つに過ぎない。地元の自治体からしたら、火災で廃屋が片付いたという認識だったのだろう。

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