アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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日本三大パワースポット・分杭峠信仰を悪用したマルチ系詐欺商法(ウォーターサーバー販売)にご注意

長野県伊那市と大鹿村の境にある標高1424mの分杭峠がパワースポットとして注目されるようになったのは1995年のことという。
当時、中央構造帯の三峰川の美和ダム建設にあたり多くの事前調査のなか、中国政府が公認する著名な気功師・張志祥氏によりこの峠が「ゼロ磁場」と認定され、以降、静かなこの田舎道は、人々が自然のエネルギーを求めて訪れる特別な場所となったそうだ。(「日本3大パワースポット」の1つといわれ、後は富士山、石川県の珠洲岬とも)。
分杭峠を語るうえで外せないポイントは「ゼロ磁場」という不思議な現象。日本最大級の断層である「中央構造線」の真上に位置する分杭峠では、両側の地層が押し合うことで巨大な力が均衡を保ち、「ゼロ磁場」という特異な空間を形成。そこに「氣」を発生する「氣場」が出来ていると考えられているという。
この「ゼロ磁場」は、地球の磁力のS極とN極がぶつかり合い、磁力が相殺され、結果的に磁場がゼロになる現象。反面、この場所からは巨大なエネルギーが生まれ、「ゼロ磁場」で過ごす時間が、訪れる人々にポジティブなエネルギーをもたらすと信じられているそうだ。
そこで、詐欺師O氏はこの分杭峠の現象(?)を悪用し、健康に良いミネラル豊富だという分抗峠の岩石を砕き、自社製造のウォーターサーバーのフィルターにその砕いた物を入れ浄化すれば、体のあらゆる悪い部分が良くなると、全国でセミナーを開催して語り、代理店を募り、その話に騙され購入する被害者がたくさん出ているという。
実際、分抗峠現地を取材すると、そもそも採石する場所は無く、またO磁場の石を持ち帰ることはタブーだし、そもそもそんな方法で効力は無いと、現地関係者は皆いう。
具体的には伊那市職員や地元業者、地元民に話を聞いた結果だ。

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