本紙と中務稔也氏(「ゼフィア」「ユニテックス」代表)が、本紙の大阪のお寺「正圓寺」の乗っ取り疑惑報道につき、名誉毀損などで計7件も提訴して来て、現在も係争中であることは、本紙読者ならご存じの通りだろう。
この疑惑、報道後、事件化したものの、本紙としては想定外だったのが、辻見覚彦住職まで逮捕に。そして10月には懲役2年6月の実刑判決が出たこと(控訴中)。
昨年10月より、辻見住職の勾留中も含め、南奉親子ら「正圓寺を救う会」の僧侶有志がお寺を存続させて来たが、11月27日を持って手を引き、現在、お寺の門は閉められ、信徒はお参りできない状況が続いている。
なぜ、救う会は、年末年始を控えたこの時期に手を引いたのか?
救う会側の言い分は、お寺の門横の掲示板に「今後の正圓寺についての御報告」という文書が貼られているのでそちらをご覧いただきたいが、簡単にいえば、辻見住職と救う会側は、お寺の今後につき話し合って決めていく約束になっていたのに、その約束を破り、勝手に池脇弁護士を宗教法人・正圓寺の代表役員代務者にしたからというもの。
実刑が確定すれば、辻見氏は代表者に就けない。そこで、南奉氏が後を継ぐ話が内々にあったようだが、その約束を破り、辻見氏は弁護士を代行者に就けたのはけしからんということであるようだ。
しかし、だからといって手を引けば信徒は路頭に迷う。
救う会は、今後も無償で業務をして欲しいという辻見住職側のお願いも気に食わなかったようだが、こういう大変な時期にこそ、信徒のことを思えば無償でも存続に協力するのが仏に仕える身の僧侶の使命ではないのか?
それどころか、実はこの間、中務氏が資金援助していたが、中務氏にすれば、辻見住職も逮捕され意気消沈するなか、自分の言うことを聞いて、南奉住職に代表を譲ると思っていたところ、辻見住職、ここに来てやっと目を覚ましたということか、自分が復帰すると言い出し南奉氏が代表になれなかったことから、中務氏にしてみれば南奉氏はもう用なし=資金援助しないといわれたことから、救う会は引いたとの見方もある。
本紙はそれが真相との有力証言を得て、実は10月22日、南奉氏に電話取材していた。
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