アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(406回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(12月2日~12月6日)

プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
週末金曜日の日経平均株価の終値は、38,208円と前稿比-76円(※前項比▲359→ ▲857→ +1446→ +140→ ▲1068→ ▲624→ +970→ ▲1194→ +2107→ +1142→ +190→ ▲2257→ +284→ +364→ +3038)となった。※2024年8月5日先物30,380円あり。その後、米国時間を経て日経平均先物価格は38,580円で戻ってきており、前稿比でほぼ変化なし。
ドル建て日経平均の終値は254.7ドル【+3.03%】(※前稿247.2→247.3→258.4→249.5→249.9→ 260.1→ 266.3ドル)となっており、為替の影響を受けただけで日本株は上昇したと言える。為替の影響がなければ+3%ということは、日経平均株価指数で1,150円程度の伸びとなるのだ。

NYダウは、週間で+614ドル高となる44,911ドル(※前稿比+852→ ▲550→ +1937→ ▲62→ ▲1162→ +412→ +511→ +40→ +250→ +669→ +1049→ ▲1218→ +388→ +515→ +1162)。※本年最高値。
ナスダック100は20,930Pと、前稿比+154P高(※前稿比+382→ ▲724→ +1085→ ▲319→ +28→ +53→ +236→ +27→ +217→ +277→ +1093→ ▲1154→ ▲145→ +212→ +995→ +72→ ▲582)。※2024年11月12日21,182Pが最高値。
先週は、週末ではなく週初の月曜日に大きな変化があった。先々週末に、米国でトランプ政権の財務長官としてスコット・ベッセント氏が指名されると発表されると、国債金利の低下、そして株高で反応し、週明けの日本市場では売買代金が6兆5076億円と大商い。日経平均は+497円高であったが、それ以上に強い印象を筆者はもった。
また先週の日経平均株価の低迷(横ばいは)は、ひとえに為替が急激に円高に振れてしまったこと。ドル建て日経平均でみると、+3%もの上昇となっており実質はかなり強い相場付きだったことがわかる。

さて、今週のストラテジーへと移りたい。
日本株に関しては9月末権利落ちでの中間配当が、7兆円程度投資家に還元される。よって市場参加者が、この先も日本株式市場に強気であれば、配当再投資のマネーが市場に入ってくるだろう。よって今週商いが増えて、株式市場が堅調になる可能性はかなり高い。逆にそうならないと波乱となるので、この辺はしっかり見極めたい。
しかし基本的に米国市場に関して投資家は、非常に強気な姿勢を見せている。先週末でみると、NYダウとS&P500は史上最高値を更新し、ナスダック100はSOX半導体指数が足を引っ張る形でも、史上最高値更新まであと一歩という状態になっている。
これには、企業業績の2024年度予想EPSが大きく伸びていることが背景にありそうだ。WSJの発表によると「S&P」の予想EPSは、先週に255ドルだったものが262ドルまで上昇しこれは本年最高値、「ナスダック100」の予想EPSに至っては、先週に673ドルだったものが728ドルと一気に最高値を更新してきている。
また筆者が、ここまで非常に気にしていた【米国実質金利】は、先週末の金曜日に1.91%まで下降している。※2%未満なら株式投資に強気。
そしてもう1つ。今週の月曜日には、厚生労働省によるGPIFの運用目標会議が開かれる予定となっている。仮に2025年度にGPIFが、日本株への資産配分の見直しを行い、日本株の保有を5%上げると10兆円の買い需要が発生する模様だ。まぁ、これは変更になったらボーナスぐらいの気持ちで気楽に待ちたい。正式発表は来年の2月の予定だ。
また今週は、週末金曜日に「米国11月雇用統計」の発表があるが、ブルームバーグの記事で「11月雇用統計は、ハリケーンやストライキの影響で伸び悩んだ先月の反動で急増している可能性が高い」と予想されている。こうなれば、再注目される【失業率】も悪いわけがなく、4.1%の先月並みの予想である。よって、米国株式市場がここで反落する可能性は低いだろう。

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