アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第135回「『極悪女王』大フィーバー」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 Netflixで配信され話題の『極悪女王』を観たぞ。1980年代の女子プロレスを舞台にした実録フィクションなんだが、これが凄い迫力とリアリティで、それほど興味がなかった女子プロレス(特に80年代の黄金時代)に魅せられてしまったのだ。
主役は「極悪同盟」を名乗り、不気味なメイクに、鎖やフォークなどの凶器も駆使して反則も何のそので暴れ回ったダンプ松本。女子プロレス界を揺るがしたレジェンドに、ゆりやんレトリィバアが体重を40キロも増やして大熱演。ドラマでは当時人気絶頂のクラッシュ・ギャルズ(長与千種、ライオネル飛鳥)、デビル雅美、ジャガー横田などが登場し、それぞれに扮した女優たちも1年以上も特訓を重ね、ドキュメンタリーのような白熱した試合や場外乱闘を展開してくれるのだ。
 ダンプ松本はかつて試合以外でもバラエティやCMに出ていたので、その特異なキャラクターは知ってはいたけど、こんな人生があったとは驚きだったね。雑誌の『ナンバー』最新号でも「クラッシュ・ギャルズとダンプ松本の時代」と題した特集だったので早速購入。あらためて驚いたのは、この時代の女子プロセスは、「ピストル」と呼ばれるガチンコ真剣勝負が主流で、ダンプ松本のようなヒールぶりもハンパじゃなかった。インタビューでも「フォークは先を研いでいたから、一刺しで血がダラーッと流れるよね」と語っていたり、お約束や演出を越えた戦場だったからこそファンも熱狂したってわけよ。

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