アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(400回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(10月21日~10月25日)

プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は38,982円と、前稿比-624円【-1.58%】(※前項比+970→ ▲1194→ +2107→ +1142→ +190→ ▲2257→ +284→ +364→ +3038→ となった。※2024年8月5日先物30,380円あり。
その後、金曜日の夜は米国でマイナーSQだったものの波乱はなく、日経平均先物価格も39,190円と小幅高で戻ってきている。
ドル建て日経平均の終値は260.1ドル(※前稿266.3ドル)で【-2.33%】。円安基調の追い風がなかったら、日経平均株価指数はもっと弱かったということのようだ。

NYダウは、週間で+412ドル高となる43,276ドル(※前稿比+511→ +40→ +250→+669→ +1049→ ▲1218→ +388→ +515→ +1162→ ▲239→ ▲852→ +301→ +288→ +624→ +257→ ▲31→ +561→ ▲210→ +113→ ▲384→ ▲933)。現在が本年最高値。
ナスダック100は20,324Pと、前稿比+53P高(※前稿比+236→ +27→ +217→ +277→ +1093→ ▲1154→ ▲145→ +212→ +995→ +72→ ▲582→ ▲499→ ▲809→ ▲61→ +710→ ▲18→ +40→ 659→ +464→ +271→ +262)。2024年7月11日20,691Pが最高値。

先週火曜日のNY夜時間(しかもPM23:30過ぎ)に誤って?発表された、オランダの最先端半導体「ASML」社の決算速報には度肝を抜かれた。なんと、7-9月の受注が市場予想の半分程度しかなかったからだ。もちろん同社の株価は、とたんに-15%と沈む。
しかもその後に流れてくる決算情報を理解するにつれ、先端AI向けが弱いのではなく、半導体業界全体の40%を占める「スマホ、PCなど汎用品」に回復の兆しがみられない、ということらしい。これはおそらく〝中国向け〟のことなんだろう、と筆者の背筋に悪寒が走った。
ただ、同社の2024年度売上見通しは28億ユーロで、2025年見通しは下方修正したものの30~35億ユーロであり、ということは間をとって32.5億ユーロだとしても+16%程度の業績の伸長となる予測。世界半導体機構の「SEMI」も2025年の半導体投資額予想を2024年度比+14.7%としているからだいたい同じで、単純に事前コンセンサスが高すぎなんじゃないのと思ったりもしたが、他の中国向けの同業他社の業績予想も高いだろうことを考えると、翌日の水曜日に、持ち株の整理をすることを決意した(※これ以外にもTSMCの決算が控えており、これも悪いと半導体業界壊滅の可能性もあった)。

結果的に、先週金曜日の台湾「TSMC」の決算はコンセンサスを上回り、かつガイダンスも「2025年度の設備投資額の方が2024年度よりも大きくなる可能性が非常に高い」と発表されて、いつも通りの力強い安心感のある決算発表となったが、同社は世界最高峰のエベレスト企業であり、同業他社の様子は、今週23日深夜決算発表予定の米国半導体大手「ラムリサーチ」でも見て考えることにしたい。

しかし、ここにきて前述のASML社しかり、前工程である半導体製造装置を作る企業の株価は際立って弱くなっており、筆者の保有する「東京エレクトロン」(8035)も、かなり怪しい雰囲気になっている。ここから7月に暴落を生んだ、米国政府によるオランダと日本企業に対する「対中半導体新規制」に関しても、そろそろ発表がありそうな事情もあり。ここはいったん、軽くすべきか迷いに迷っている状況だ。

さて、今週のストラテジーへと移りたい。
先週の日経平均株価指数は、5年ぶりとなる8連続陰線で引けている。ようするに、前日のNYが良くても悪くても、日本市場はほぼ寄り天になっているということで、買っている人間からして最低の状況である。しかもこれ、米国の2指数(NYダウ& S&P500)が最高値を連日更新している状況で、ナスダックに関してもじわじわ最高値更新間近まで迫っている中での惨状である。しかも直近は、しっかり円安基調なのである。これで日経平均株価だけ弱いというのはかなり異常。

その理由であるが、27日(日)に実施される衆議院選挙で石破自民党が大敗する可能性を折り込みにいっているように思えるのだ。というのも、すでに石破総理の支持率は28%と風前の灯。首相になった9月27日からまだ1ヶ月程度にもかかわらず、総理が何か発言するたびに支持率が落ちてしまってすでにもう後がない。
筆者としても、石破総理が自民党の掌の中で転がりつつ、いつも後手後手の発言をしてしまっているのを聞いてしまうと、多少ゲンナリとした気持ちになってしまう。リーダーシップだけは、いい意味でも悪い意味でもある方だと信じていたんだが。

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