アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(396回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(9月24日~9月27日)

プロフィール 投資歴26年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は37,723円と、前稿比+1,142円(※前項比+190→ ▲2257→ +284→ +364→ +3038→ ▲885→ ▲1757→ ▲2397→ ▲1127→ +279→ +2329→ ▲13→ ▲219→ +134→ +196→ ▲158→ ▲141→ +558→ ▲7→ +301→ +867→ ▲2456→ +532→ ▲1377→ ▲519→ +2181→ ▲982→ ▲222→ +812→ +612→ +1590→ +739→ +407→ ▲212→ +386→ +2200→ +208→ +198(2023年12月4週))となった。※2024年8月5日先物30,380円あり。
先週金曜日はイスラエル絡みで地政学リスクがあったものの、日経平均先物9月限は38,195円まで上昇して引けている。

NYダウは、週間で+669ドル高となる42,063ドル(※前稿比+1049→ ▲1218→ +388→ +515→ +1162→ ▲239→ ▲852→ +301→ +288→ +624→ +257→ ▲31→ +561→ ▲210→ +113→ ▲384→ ▲933)。本年最高値は8月30日の41,585ドル
ナスダック100は19,791Pと、前稿比+277P高(※前稿比+1093→ ▲1154→ ▲145→ +212→ +995→ +72→ ▲582→ ▲499→ ▲809→ ▲61→ +710→ ▲18→ +40→ 659→ +464→ +271→ +262)。2024年7月11日20,691Pが最高値。

先週は、前稿での筆者の見通しが大外れとなり、日経平均のみならず為替もリスクオンの円安に向かっている。これに「本当に良かった」と言ったらウソになるが、相場の下落はたいへんツラいことであり、その点に関して本当によかったといっておきたい。

さて、先週金曜日は「日銀会合」が行われたが、政策金利の引き上げはなし。その後、植田総裁による記者会見では「ここ最近の為替動向を踏まえると、物価上振れリスクは減少している。したがって政策判断にあたって時間的猶予がある。すぐに利上げということにはならないだろう」と発言していた。これはどちらかといえばハト派と受け止められただろうか。

国内の実質賃金は、6月にようやくプラス圏に浮上した程度。
「ここで中立金利とみなされる1%まで全力で利上げします!」などと言われた日には、また8月5日の惨状がやってきたわけで。これで、来年の1月あたりの利上げですんなり織り込めたことだろう。
そう考えた場合、今年は年末ラリーが弱めになる恐れがある(※年明け利上げの可能性)ので、ここいらでしっかり日経株価平均指数と輸出関連株の値上がりを期待したいものだ。
そしてその前日、木曜日に行われた「9月FOMC」も、事前に0.25%、そして0.5%が五分五分予想で、直前になって0.5%優位となったが、これは両方ともの予想が相場に織り込まれていた、ということだろうか!?
実際に0.5%で発表されても、筆者が恐れていた【すわ、景気後退!?】が、浮上することもなかった。それは政策金利の発表直後に行われた、パウエル議長の記者会見がお上手だった、それに尽きるだろう。

「初回のみダッシュ(※7月の雇用統計の結果を知っていれば7月に利下げ開始した)、その後は利下げを急がずに、通常運転の〝予防的利下げ〟を続ける。その前提として米国経済は強く、個人消費も強い。ただ、失業率はさほど上がっていないものの、労働市場(雇用)が冷え込みつつある」という発言をし、株式市場はこれを好感している。
ああ、まだ米国経済は後退に至っておらず、このままソフトランディングできるんだな、と。

さて、今週のストラテジーへと移りたい。
先週木曜日のFOMCの結果、2022年度に落ち込んだ企業業績の回復基調はまだ続き、しかもここから右肩上がりの【業績相場】が進行する予想となる中で、FRBによる利下げという名の【金融相場】が追加された相場になった。そして株式市場は、これを素直に好感している。そうなれば、いま株式市場に資金を投じるのは正しい投資行動でしかないだろう。

ただ今週は、週末に「自民党総裁選」があることが、問題を複雑なものにさせている。現在の下馬評をみるに、実に不透明感。
総裁選は、27日(金)のPM15:00ちょいに結果(※前回2021年時に15:05に岸田氏当選)がわかるが、9人も立候補者がいるわけで、1回目の投票で過半数となる候補者がでるわけがない。よって決選投票になることは100%であったが、小泉進次郎氏は報道の通りの凋落となり、石破氏vs高市氏の争いとなる可能性が激高になってきたといえる。
そしてこの2人のどちらが勝つのか!? これを週末に調べてみたが本当にわからない。といいますか、考えたくもなかったが、菅氏、茂木氏、林氏が石破氏支持をする可能性が高く、これは石破総理の可能性がかなり出てきているように思える。こうなると、日本の株式市場には大きなマイナスだろうか。正直、1回目の投票を前にして、態度不明議員が45名もいるとのことでこの方たちの票もどうなるかまったく読めず、不透明感だけが増している状況だ。
せめて高市総理誕生なら、「女性初の総理」で海外勢の評価はよさそうだったのだが。また彼女は、アベノミクスの後継者である上、増税も考えておらず、強力な産業支援政策は半導体構想にプラスになったことと思うが。

筆者は、前稿に記した通り、先週の週明け早々に売却を開始したが、その後思い直して、ほぼ同ポジションまで買い戻しを敢行している。とりあえずは、このまま週中に大波乱が起こる(※石破さんで確定的な状況が見えて暴落)ことがなければ、もうしょうがないのでこのままのポジションで突き進む考えではあるが、現在、憂鬱な気持ちを隠せないでいるのだ。

さてここからは、自民党総裁選関係なく、波乱を感じるサインを記して本稿を〆たい。
S&P500指数であるが、5,670Pを下回ると年初来高値越えを否定する形となり、イヤーな雰囲気を感じざるをえない。

また5,615Pは、FOMC前の水準であり、これを割れる展開となれば、チャート的にも売りが強くなることは必然。こうなったらいったんの撤退(ポジションを軽くする)ラインとしたい。
基本的に、現在は金融相場入りしたばかりで、まだ恐れる時ではないと感じているが、不況がくる時期は、長短金利(10年)と短期金利(2年)が逆転して、それが順イールドに戻る時だということは、幅広く投資家に周知されていること。
ただ、それを先回りした海外投資家は、2024年の7月半ば頃から、リスク資産である日本株をまったく買ってきておらず(※テクニカルの項 海外勢の売買動向で後述)、少し焦れてきている感じがする。相場に臨むものとして、心配し過ぎることはない。大いに心配して相場に臨みたいものだ。

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