アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第129回「ドロンVSマックイーン」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 アラン・ドロンが亡くなったニュースを見て、つくづく過去のスターだったなあと感無量。60~70年代の頃はアラン・ドロン主演といえばヒット確実、洋画ファンの女たちのあこがれ二枚名スターのトップクラスだったのだ。しかし80年代以降は、映画の主演も少なくなり、スキャンダルや怪しい事件がからんだり、昔有名人のあの人は今、のコーナーに登場するような存在みたいになってしまった。
 こちとら小学6年~中学3年頃(65~68年)まで月刊『スクリーン』を毎月読んでいて、読者のファン投票では、女優はオードリー・ヘプバーンが不動の1位、カトリーヌ・ドヌーヴが2位だったと思う。対して男優のトップは、アラン・ドロンとスティーヴ・マックイーンがトップの座を競り合っていたのである(70年代になると、ロバート・レッドフォードとポール・ニューマンか)。マックイーンはどう見ても二枚目というより悪党面で不良少年上がり、最初はパっとしなかったのだが、傑作『大脱走』(63年)で大ブレイク。あのオートバイで駆け巡る姿、独房で一人キャッチボールする姿なんかのカッコよさにしびれたもんだよ。
ドロンも、いわゆる軟弱な二枚目とも違う、悪事に手を染め、ギャングや殺し屋、クセのある刑事など、ノワールものでその魅力を発揮した。フランスでは、ジャン・ポール・ベルモンドのほうが人気あり、あの独特な面構えも味わい深く、どっちかといえば小生もベルモンドびいきだったけどね。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧