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『フラッシュ』記者等、1週間ぶりに釈放。略式起訴、罰金10万円

うっかり、記事を見落としていたが、件の『フラッシュ』記者とカメラマンの2人が5月13日(先週金曜日)、ようやく釈放されていた。
各メディア報道しているのだが、もっとも詳しく報道しているが、以下の朝日新聞社のインターネット配信記事と思われるので転載しておく(なお、2人の実名部分のみ本紙の判断で伏せた)。併せて、参考までに、本紙の関連既報記事も最後に貼り付けておく。

●「住居侵入の写真誌記者に罰金10万円 画像データは押収」(2005年05月13日21時33分)

写真週刊誌「フラッシュ」(光文社)の契約記者とカメラマンが死体遺棄現場への住居侵入容疑で逮捕された事件で、横浜区検は13日、2人を同罪で略式起訴した。横浜簡裁は各罰金10万円の略式命令を出し、2人は釈放され仮納付した。検察側は「知る権利や取材の自由を十分考慮しても、処罰せざるを得ないと判断した」としている。
現場で撮った写真のデータは押収され、所有権が放棄されたという。
略式命令を受けたのは、S記者(42)とフリーカメラマン(30)。2人は6日朝、妊娠中の女性の遺体が埋められていた神奈川県鎌倉市の民家の敷地内に侵入したとして同日、現行犯逮捕された。送検を受けた横浜地検が7日に勾留(こうりゅう)請求し、横浜地裁が同日、勾留を決定した。
略式起訴した理由について地検は(1)隣家の敷地にも入っているうえ、警察が現場保存のために張った立ち入り禁止テープを二重にくぐり抜けており悪質(2)被害者や周辺住民らの感情に配慮した――と説明している。
県警は当初、2人が目撃された隣人に「警察の許可を取っている」とうそをついたとみていたが、地検は2人が「許可は取っていない」と隣人に答えていた、と認定した。
同誌編集部によると、編集担当の社員も聴取を受けた。その結果、地検は「会社側からの指示はなく2人の独断だった」と判断した。
〈折敷出慎治・フラッシュ編集長の話〉 取材手法についてはいっそう注意していかなければならないと思っている。ただ、取材目的であるのは明白なのに、勾留(こうりゅう)され略式命令を受けたことで、これが取材現場での前例となり取材統制につながりかねないと、ますます憂慮している。

(本紙関連記事)
○「逮捕された『フラッシュ』記者は、小泉首相“レイプ訴訟”記事の担当者でもあった」(5月11日)
『フラッシュ』記者等、異常な72H留置+10日勾留延長決定」(5月10日)
○「逮捕された『フラッシュ』記者は、パチスロ業界の闇を追っていた」(5月9日)
○「写真週刊誌『フラッシュ』記者等2名、住居侵入で逮捕の波紋」(」5月7日)

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