アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<新連載>福賀中の兜町アンダーワールド(26)「先週の仕手株の動き」

日経平均、日経トピックス共に数カ月に及ぶもみ合いを上放れ、史上最高値更新。昨年も7月初日から急騰しているので、7月は海外投資家が動き易いのだろうか?
一方で、「イメージ ワン」(2667。東証スタンダード。東京都品川区)は2016年6月以来の安値。それからPC向けチューナーや回線事業者向けチューナーが柱「ピクセラ」(6731。東証スタンダード。大阪市西区)は年末年始に7日連続ストップ高し1月12日に620円をつけたものの現在は91円(7月8日終値。冒頭写真)。また、「パス」(3840。東証スタンダード)は3月の174円から6月には122円まで売られた。仕手株やグロース専門投資家は、史上最高値の恩恵とは無縁で損失拡大であろう。
ところで、金融庁は投資詐欺拡大が社会問題となっていることから、SNSでの広告を規制する動きになって来た。しかし銀行、証券、投信会社などの金融機関、認可を受けた投資顧問とその他を明確に分けなければ余り効果はないだろう。ヤフーは認可を受けていないモグリ業者の広告を平気で流しているが、無認可業者のネット広告をまず禁止にすべきだ。
さて、冒頭で一部仕手株が大幅下落していることに触れたが、有名仕手筋を除けば、弱小仕手筋はSNSでの影響力もないため、オフ会をはめ込みの場としているようだ。実際、筆者の元にもオフ会で推奨された銘柄が大幅に安くなったとの話が来ている。また、オフ会で資産家ぶってカモを探す詐欺師もいる。その他、よくあるのは事情通ぶって、成功報酬で銘柄を教える奴らだ。
「A社5000株買ってくれ。そして利益の20%を成功報酬として払ってくれ」といった内容だ。自己資金の乏しいベテラン詐欺師がよく使う手だ。当然、違法行為なので仮に成功しても支払う義務はない。そして下落しても損金は払ってくれないばかりか、次の銘柄で取り返すという。これは犯罪行為である。真面目に討論するオフ会もあるが、仕手株中心のオフ会は多いのでご注意願いたい。
さて、先週は「海帆」(3133。東証グロース)が木曜日急騰、金曜日大幅安となった。「エスポア」(3260。名証ネクスト)は6月に急騰も、現在調整中。これらにも新たな動きがあったとの噂がある。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧