アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(380回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(5月27日~5月31日)

プロフィール 投資歴25年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は38,646円と、前稿比-141円(※前項+558→ ▲7→ +301→ +867→ ▲2456→ +532→ ▲1377→ ▲519→ +2181→ ▲982→ ▲222→ +812→ +612→ +1590→ +739→ +407→ ▲212→ +386→ +2200→ +208→ +198(2023年12月4週))となった。その夜の米国市場は、エヌビディア好決算の余波もあり半導体SOX指数が好調で、日経平均先物は38,800円で引けている。
※本年高値は3月22日の41,088円。

NYダウは週間で-933ドル安となる39,070ドル(※前稿比+491→+837→+436→+254→+3→▲921→▲1465→+893→+762→▲9→▲364→▲45→+504→▲44→+18→+545→+245→+271→+127→+80→+81)。本年最高値は5月21日の40,077ドル。
ナスダック100は18,808Pと、前稿比+262P高(※前稿比+385→+271→+172→+681→▲966→▲105→▲146→▲85→+531→▲210→▲285→+365→+252→▲276→+319→+222→+107→+481→+527→▲471→+154)。現在が史上最高値圏である! 2023年の高値は11月22日の高値16,212P。

さて、5月も終わりを迎えるが、今年は「セルインMayとはならず堅調なんじゃないか!?」との相場見通しが増えてきた。というのも、今年は米国で11月の米国大統領選があるため、相場失速とはなりづらい、というのがその根拠のようだ。これは確かにうなずける情報で、共和党、民主党ともに最終候補が固まれば、気合の入った経済対策を発表するだろう。
また米国S&P500に関しては、業績見通し(EPS)も、決算シーズン前は前年同期比+3.8%程度だったものが、決算後には+7.1%増となり、インフレをものともせず利益が伸びたことから失望売りが出づらかった。そして、そもそも日本株に関しては、4月にまぁまぁな調整(※日経平均株価で4,355円)をしており、そこから立ち直っている過程だという事情もあり調整しづらいと思うのは当然だ。

さて上記を前提に、今週の日本株はどう動くか!? 今週のストラテジーへと移りたい。
まず、筆者が気になっているのが相場の体温である【売買代金】の低下である。
日経平均株価指数は、1月年初から急速に上げ足を速め1月2週目が終わるころには34,000円→ 36,000円にジャンプアップしたが、売買代金が目立って増えたのは1月5週目から。これが2月1週目まで2週間続くと、2月2週目から3月1週目にかけて36,000円→ 40,470円の、だいたい+4500円程度の凄まじい上昇を見せた。そしてこの期間の売買代金は、デイリーで5兆円以上あり、6兆円まで伸びた日もあったほどだ。
それが4月に入ると、売買代金が5兆円になった日は、直近の底値をつけた4月19日(※日経平均36,733円)と、4月29日の2日しかない。そして5月に入って決算発表とともに売買代金は気持ち戻ってきたように感じていたが、これが終わった足元の5月4週目は火曜、水曜、金曜の3日間が3兆円台の売買代金となり、1日当たりの売買代金の平均は4兆351億円になってしまっている。ようするに、もうこれっぽっちも相場の勢いというものを感じない状況になっているのだ。

もちろん、この状況は端的によろしくないといえる。なぜならばこれ以前は大きな売買代金を伴って相場が上昇していたため、これからは、保有株の売りがでるとそれを吸収しきれずに単純に相場は下がるからだ。そうなると、ボラティリティを好むヘッジファンドなどがやってきては、下げを加速させるために悪材料を喧伝するだろう。

特に米国では、これまでノーランディングだと言われていた経済にほころびが出てきている。当初は低所得者のクレジットカードの延滞率が上がっているという報道だったが、先週には、米国ディスカウントストア大手である「ターゲット」が、牛乳、肉、パンなど5000品目の生活必需品の値下げを発表した。もう値下げしないと競争力を保てない状況になっているとのことで、これは急激なインフレに消費者がついてこれていない状況に陥っていることを示している。わかりやすく景気悪化のシグナルがでていると言っておきたい。

今週は5月28日(火)の「米国5月消費者信頼感指数」、5月30日(木)「米国前週分失業保険申請件数」、そしてものすごく注目されている5月31日(金)PM21:30「米国個人消費支出PCEデフレーター」が発表される。※水曜日の深夜に、「米国ベージュブック」もあるが、就寝している時間なので割愛。

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