アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(379回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(5月20日~5月24日)

プロフィール 投資歴25年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は38,787円と、前稿比+558円(※前項▲7→+301→ +867→ ▲2456→ +532→ ▲1377→ ▲519→ +2181→ ▲982→ ▲222→ +812→ +612→ +1590→ +739→ +407→ ▲212→ +386→ +2200→ +208→ +198(2023年12月4週))となった。その夜の米国市場はヨコヨコ推移であり、為替にも大きな動きがなかった中、日経平均先物は相対的に弱めで、38,690円で引けている。
※本年高値は3月22日の41,088円。

NYダウは、週間で+491ドル高となる40,003ドル(※前稿比+837→+436→+254→+3→▲921→▲1465→+893→+762→▲9→▲364→▲45→+504→▲44→+18→+545→+245→+271→+127→+80→+81)で引けた。一応、史上最高値となったが最高値圏でもみ合いともいえる。
ナスダック100は18,546Pと、前稿比+385P高(※前稿比+271→+172→+681→▲966→▲105→▲146→▲85→+531→▲210→▲285→+365→+252→▲276→+319→+222→+107→+481→+527→▲471→+154)。現在が史上最高値圏である! 2023年の高値は11月22日の高値16,212P。
5月14日(火)の夜には、米国の主要3指数がいずれも史上最高値を更新し、利下げ期待に沸くドイツのDAX指数、欧州600までもが史上最高値を達成する株式市場。

反面、日本株は完全に取り残されてしまっている。この理由は大きくは2つほどある。
その1つ目は、日本企業の2025年3月期の当期利益見通しが悪いこと。5月15日までの決算が出揃った限りでの予想であるが、2025年3月期のEPS予想は前年比-4%となっており、5年ぶりの減益予想だと日経新聞が報じている。欧州、中国の景気不安がその理由だそうだが、欧州株は前述した通り史上最高値圏で、中国株も明確に底を上放れした(※テクニカルの項で後述)ような動きになっており、もはや何を言わんかの様相だ。
2つ目の理由は、為替(ドル円)である。
特に先週は、5月15日(水)に米国で最重要経済指標である「消費者物価指数」と「5月小売売上高」が発表された。「消費者物価指数」に関しては、インフレが高進しているような事態ではなかったことが好感されただけだったが、「小売売上高」に関しては、コンセンサスを大きく下回る前月比プラマイ0%の発表となり、「これは経済のノーランディングが難しくなっているのではないか?」との疑念が生まれた。そうなると一気に米国では利下げ観測が強くなるもので、米国債の長短金利が一斉に下がり始めてしまった。そして、この日米金利差が縮小しそうだという流れは強い円高要因になるので、今後も幾度となくこの流れが起きて、円高が進みそうである。

筆者も、急速な円高による一時的なトルコリラの価値の毀損を恐れて、5月16日(木)の朝に一回リカクを決行してしまった。ところがなんと金曜の引けには、筆者が売却したポイントを上回る上昇をみせており、下手くそトレードとなってしまった。
トルコリラに関しては、現在のところ、価値(魅力)の逓減を感じていないため買い戻す気マンマンではあるものの、筆者はそもそも米国の景気後退が起こるという考えが強いため、少しだけ様子を見ることにする。

ただ、ここから米国では、11月を前にした「大統領選挙」シーズンになる。そうなるとトランプ氏もバイデン大統領も、またもや大盤振る舞いの経済対策などを出してきそうであり、これは強いインフレ要因にもなってしまうんだろうなと考えてもいる。そうなると、強いドルの継続になるのだろうか? 悩ましい。

また話を元に戻すと、S&P500などは、決算シーズン前は前年同期比+3.8%程度だったEPS予想が、決算後には+7.1%増で着地できており、これは最高値を取ってしかるべきなのだろう。さすがは米国企業である。逆に世界を引っ張るTOP企業が集まる500社、ここの業績が悪くなったら【世界株式】の終わりであるため引き続き監視していきたい。

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