アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第122回「唐十郎と映画」

 唐十郎が亡くなった。アングラ芝居のテント公演は結構観に行っているのだが(最近では「水族館劇場」には欠かさず行ってる)、状況劇場の紅テントは何故か行きそびれた。
 それで唐十郎の思い出というと、高校2年のときに名画座・テアトル新宿で観た大島渚監督特集の1本『新宿泥棒日記』(公開は1969年)である。映画の冒頭、新宿駅東口の広場(当時はフーテンがたむろしていた)で、唐十郎と状況劇場の面々が突然、路上芝居を始める。ふんどし姿で叫んだり歌ったり、唐十郎ならではのゲリラ的パフォーマンスで通行人がびっくりして観ている姿をドキュメンタリー風に撮っている。
 映画はその後、主演の横尾忠則(この映画のポスターも手がけたり斬新なセンスがカッコよかった)が、紀伊國屋書店で万引きしたり(田辺社長も登場)、新宿を舞台に、現実と幻想が入り混じる不思議なドラマが展開されてゆく。映画の後半、状況劇場が新宿西口でゲリラ公演を強行し、機動隊が出動、唐自身も逮捕される騒ぎになったのだが、そこをドキュメンタリーで撮っているところもまた面白かった。
 映画のラストは、新宿騒乱で交番に投石する若者たちのシーンで終わる。まさに激動の時代の新宿若者風俗の雰囲気やアングラカルチャーの匂いがたっぷりの異色作にすっかり興奮してしまった。本来はATG(日本アートシアターギルド)の封切り劇場であるアートシアター新宿文化で観たほうが気分が出るのだが、テアトル新宿も当時は3本立てで監督特集なんかをよくやっていた。高校生だったのでさすがにゴールデン街には行けない。行くのは今でも健在の西口ガード近くの「思い出横丁」で、ラーメンや餃子、鯨カツ定食などを食べるのだ。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧