アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(377回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(5月7日~5月10日)

プロフィール 投資歴25年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は38,236円と、前稿比+301円(※前項+867→ ▲2456→ +532→ ▲1377→ ▲519→ +2181→ ▲982→ ▲222→ +812→ +612→ +1590→ +739→ +407→ ▲212→ +386→ +2200→ +208→ +198(2023年12月4週))の上昇となった。そして週末、米国では雇用統計が市場予測よりも悪めに発表されると、利下げ機運が高まり円高が進むも、日経平均先物は、38,380円まで上昇して引けている。
直近安値は2023年10月4日に30,488円(※30,269円がCFD最安値)。2023年の高値は6月16日の34,003円。
NYダウは、週間で+436ドル高となる38,676ドル(※前稿比+254→+3→▲921→▲1465→+893→+762→▲9→▲364→▲45→+504→▲44→+18→+545→+245→+271→+127→+80→+81)で引けた。
ナスダック100は17,890Pと、前稿比+172P高(※前稿比+681→▲966→▲105→▲146→▲85→+531→▲210→▲285→+365→+252→▲276→+319→+222→+107→+481→+527→▲471→+154)。2023年の高値は11月22日の高値16,212P。
先週末の金曜日に発表された「4月米国雇用統計」は、ここまで半年以上も続いた、力強い米国経済にほころびを感じさせる内容となった。

簡単に振り返ると、非農業部門の雇用者数は、前月比+17万5000人(※コ+24万人)となり、失業率は前月比+0.1%となる+3.9%(※コ+3.8%)、そして一番サプライズだったのは平均時給。前月比+0.3%が見込まれていたが+0.2%となった。
平均時給に関しては、年間で前年同月比+3.9%と発表されたわけだが、2023年度は、一番低い月の発表でも+4.2%であたったため、もう労働需要が減少していることは隠しようがないのだろう。

この結果、米国株式市場では、一気に利下げ期待が高まり、株式市場は上昇ムードとなったわけだ。特に前日に決算発表をした「アップル社」が全体をけん引し、半導体SOX指数も+2.41%の上昇をみせ直近の高値ラインまで戻っている。ちなみにGAFAMを始めとしたS&Pの主力企業は先週末に決算を終えており、それを踏まえて考えると、決算後に強い推移だったことは、これからの株式市場に明るさをもたらしているといえよう。そしてSOXチャートの値動きは、日経平均株価指数のチャートとリンクした動きとなるため、連休明けの日本市場は強くスタートすることになった。

さて、今週のストラテジーへと移りたい。
今週は、重要な経済指標がなく、主に個別企業の決算だけを注視する週となりそうだ。幸いなことにGW明けは強い地合いとなりそうなため、すでに決算発表を終えている企業は買いやすいかなとは思う。ただ、筆者は2つのことが気になり、現在のところ、新規銘柄に手を出すつもりはない。

1つ目の理由は、毎年この本決算時期である5月中旬から株式市場が弱含み始める傾向にあるからだ。これは、日本の大企業の多くが、今期の決算予想数字を控えめに出してくることが大きな要因だろう。サラリーマン社長が率いる企業では、下方修正はご法度である事情は分かりやすい。
よって、今期決算予想が失望されて大きく値下がりした銘柄を買っておくことは、場合によっては有りだと考えている。筆者としてはこの考え方で、すごく割高になったようにみえる「アドバンテスト」(6857)をGW中にナンピンしている。
これは4月26日の決算で被弾してしまい調べた経緯であるが、同社は決算予測数字をかなり抑えめに出す企業であるようだ。具体的に、コロナ時だった2020年の7月30日に同社は1Qの決算を出したが、その時点で2021年3月期のEPS予想を前年同期比-24.2%と発表して暴落していた。その後、2Q決算時には同予測を-13.1%、3Q決算時には+9.3%と上方修正になって本決算では+18.9%で着地している。最終的に+43.1%も上方修正をしたわけだ。
ちなみに、同社は半導体の検査テスターの世界最大手であるが、2位の「テラダイン」社は決算後のガイダンスが良かったことから、現在、年初来高値更新中である。同じ検査メーカーといえども、テラダイン社と同社では専門領域が異なるという指摘もあるが、いま一番旬である生成AIを手掛けるエヌビディアのGPUは、アドバンテストの独壇場であるのだ。よって、同社はロングで注目できると考えている。

少し話がそれたが、2つ目の理由を。
それは、近いうちに顕在化する米国の【景気後退】である。もちろん景気後退となれば、必ず株式市場は大幅な暴落となって調整をしてきた歴史がある。
現在はリセッション入りしない、という都合の良い見立てだけを株式市場では織り込んでいるが、2022年7月5日から米国債(10年債、2年債)の逆イールドが続き、いまだ解消されていない状況であるのにもかかわらず、経済がリセッションしないという考えはどう考えても無謀であると言いたい。だいたいリセッション否定派は、逆イールドである現状についてどう考えているのだろうか? 逆イールドであること自体、相当、経済学的におかしいと思うが。
そしてリセッションは、米国債(10年債、2年債)の逆イールドが解消されてから、平均4ヵ月程度で訪れることが多いので、今年中にリセッション入りすると考える筆者には、ここから景気敏感株を買っていく勇気はない。ちなみに過去一度も外れたことがない、不況入りの指標である「サーム・ルール」。これによると、失業率の3カ月移動平均が過去12カ月の最低値である3.4%から0.5ポイント上昇した際にリセッションが始まるとされる。
今回4月の米国雇用統計の失業率は3.9%であったが、次回5月雇用統計の失業率が同水準の3.9%とでれば、もう報道はリセッション一色になるだろう。そして仮に4%とでた日には、株式市場の崩落のサインとなること請け合い。いまはそのぐらい、景気敏感株に厳しい状況なのである。

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