アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(370回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(3月11日~3月15日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は39,689円と、前稿比-222円(※前項+812→ +612→ +1590→ +739→ +407→ ▲212→ +386→ +2200→ +208→ +198(2023年12月4週))の下落となった。
週末金曜日の米国市場では、「雇用統計」が発表され悪めの数値がでたものの、米国債金利はさほど下がらず。しかしここまで買われてきた「半導体SOX指数」に関しては、象徴だったエヌビディアが、序盤+4.8%まであっての、引けでは-5.6%とあって、ひと相場終わったような雰囲気になっている。この結果、日経平均CFDは39,059円まで大幅に下落して引けている。
直近安値は2023年10月4日に30,488円(※30,269円がCFD最安値)。2023年の高値は6月16日の34,003円。

NYダウは、週間で-364ドル安となる38,723ドル(※前稿比▲45→+504→▲44→+18→+545→+245→+271→+127→+80→+81)で引けた。(横写真=「日経」3月10日記事)
ナスダック100は18,018Pと、前稿比-285P安(※前稿比+365→+252→▲276→+319→+222→+107→+481→+527→▲471→+154)。こちらは最高値に。2023年の高値は11月22日の高値16,212P。

それでは簡単に先週を振り返りたい。
日経平均株価は、SQ前となる木曜日に突如大きな崩落が起こった。高値が40,472円まであって39,599円まで下がって大引けを迎えたが、その後も時間外で一時的に急落し、結局39,140円まで下がったので、-1,332円の値下がり幅となったのだ。ただこれは、ここまで短期間で値上がりしすぎた反動と、日銀のマイナス金利解除報道、そしてSQ前に40,000円に到達してしまったので買い方が弱かった? などが相まっての事だと感じた。それが証拠に、金曜日のメジャーSQ後はAM11:00にかけて一気に39,989円まで上昇。ただ、後場になると弱含み初めて39,689円まで下がって大引け。「あれ? 日経平均株価は40,000円を拒否したのかな?」と感じていたら、その夜にまたもや波乱が発生した。

先週金曜日の米国市場の波乱の中心地は半導体銘柄。その中核銘柄である「エヌビディア」は朝から+4.8%高まであったが、突如崩れ始め875ドルとなる-5.54%で引けた。値幅10%である。ちなみに、最安値は865ドルだったので、今後このラインを下回ってくるようだと2回目となる半導体崩落祭りが開催されそうだ。ただ同社は、年初来の上昇率が+70%なので、1日くらい、そして-5%くらい下げたぐらいじゃ、むしろ健全な調整だといっていいのだろうか!?

さて、今週のストラテジーへと移りたい。
とっても気になっているのは海外勢の日本株の買い越し状況だ。2月4週に至る3週間で、海外勢の買い越し金額を合計すると、+1588億円しかない。彼らはたいして日本株を買っていないのだ。となると、2月13日の日経平均株価の寄り値は37,248円で、3月1日の大引けは39,911円なわけで、値幅2,663円もの上昇分は誰が買っているのかな!?

また、直近の個人投資家の信用取引動向をみると浮かれポンチなのがわかる。なんたって3月1日時点で、信用取引の評価損益率が-3.6%なのだ。直近最悪は2020年3月19日のコロナショック時で―31.37%だが、通常平均して-15%程度やられ続けるのがこれまでの個人投資家の在り方だと、筆者はこれまで舐めるように見てきた。今は個人投資家があんまり負けていない。これは筆者の投資人生において極めてまれな瞬間だ。
ちなみに、この指標の-3%というのがどれだけ稀なのか説明すると、遡ること2014年1月17日となる。なんと10年前だ。そして残念なことにこの2014年は、ここから3ヶ月間で-15%の調整が入ったのだ。

もちろんであるが、個人の信用買い残高に関しても、3月1日現在で4兆999億円と、今が最高水準である。このアマアマな現状をハゲタカ外資が見逃すわけがない、と考えたほうがよい。彼らは上にいかないとわかれば、下に揺さぶるに決まっている。ボラティリティがなければ商売にならないからだ。

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