アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(367回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(2月19日~2月23日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は38,487円と、前稿比+1590円(※前項+739→ +407→ ▲212→ +386→ +2200→ +208→ +198(2023年12月4週))の大幅上昇となった。
ただ週末金曜日の米国市場は弱く、日経平均CFDも38,245円まで下がって引けている。今週はバブル後最高値38,915円にあと一歩まで迫る、38,865円があった。直近安値は2023年10月4日に30,488円(※30,269円がCFD最安値)。2023年の高値は6月16日の34,003円。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、2,625Pと先週比+67P高。

NYダウは、週間で-44ドル安となる38,628ドル(※前稿比+18→+545→+245→+271→+127→+80→+81)で引けた。まだ史上最高値38,927円(2月13日)近辺だ。
ナスダック100は17,686Pと、前稿比-276P安(※前稿比+319→+222→+107→+481→+527→▲471→+154)。こちらもまだ最高値近辺。2023年の高値は11月22日の高値16,212P。

さて、先週の相場の振り返りを、筆者の売買履歴を使って振り返りたい。
●2月13日(火)日経平均+1067円
朝起きると、筆者の日経平均先物が損切ラインに設定していた直近高値である37,280円を上回りそうな気配。そしてAM8:45先物スタート。立ち上がりがやたら強く37,400円で、恐怖に震えながら涙の損切り。ミニ15枚で53万円の損切に。
そんななかラジオ日経がAM9:15、売買代金が9,500億円に到達と報じた。通常8,000億円越えればSQレベルの大商いだが、今日はとんでもない勢いだなと感じる余裕が筆者にはあった。
それは、先週末ストップ高だった「フジクラ」(5803)が、リカクする気が起きないほど強いから。結局+9.6%高で引けたので本当にうれしい。また、先端半導体銘柄の一角といっても差し支えない「タムラ製作所」も今日は強かった。結果プレミアム市場は、前場だけで3億1612億円の大商いとなって、大引けには5兆9628億円まで伸ばして引けた。
そしてその最中、筆者は懲りもせず「IS米国債20年ヘッジ」(2621)を大きめに購入。本日の夜に米国でCPIの発表があるが、米国10年債金利はここしばらく4.2%を越えていなかったため、今回もインフレは順調に鎮静化すると感じて強めにベットしたのだ。※米国債権は絶対に負けないと思って買ってしまっていることもあって資金管理がたいへん甘い。猛省である。
そして、「フジクラ」の目標株価を1,800円近辺に定めた。ようするにもう少しの上昇でリカクする考えとしたのだ。それは、ここまで想定外に上がったこと、1,200円台で購入していたこともある。また「東京応化工業」(4186)は、本日も+4%となり本日決算を迎えるが、この展開ではおそらく大丈夫だと感じながらも、こちらもとりあえずリカク千人力とすることに。ようするに筆者には、この生成AIブーム(半導体)で上がり続け止まらない日経平均株価が、リカイデキナイのだ。昨年末の時点では、「相場が急落した場合は、半導体株だけは本物で、大きな果実をつけるだろうから買わないといけない」と散々本稿に記した筆者にしても、今の相場は信じられないほどの上昇だ。
よって、日経平均株価が38,000円に乗って、下がり始めた瞬間を筆者は見逃さなかった。もちろん「日経3月限先物」の37,940円での売りである。ただ、今回はミニ10枚。

●2月14日(水)日経-261円
ところがAM9:04。「東京エレクトロン」などの大手半導体株が、マイナス圏だった株価をプラスに切り返し始めたため37,760円で決済。直近の負けトレードが脳裏に浮かび、利益を出したい欲求に駆られた。+18万円也。
ただ、AM9:15頃から「住信SBIネット銀行」(7163)が嬉しすぎる強めの上昇を開始。その後「楽天銀行」もつれ高になり一進一退となる。「住信」は+4.5%の上昇と、前回の高値を伺うところまで戻した。
しかし本日も、AM9:15には8,600億円の売買代金となった。バブルがピークをつける際には、たいていこうしたユーフォリアを思い起こさせる感じになるが、「もしかしたら今がそうなのでは!?」と強く思い始める。特にNT倍率。コロナ直後におかしくなったことがあったが、現在は、2022年以降の最高値に並んできている(※テクニカルの項に後述)。
また後場のラストあたりで「フジクラ」を1,720円あたりで売却することに決定。同業の「古河電工」「住友電工」がいずれも3%近い下落になっていたのだ。
また「IS米国債20年ヘッジ」(2621)。昨日発表のCPIは、筆者の思惑とは裏腹に、インフレの再燃が感じられる内容に。ただ、ここからFRBが利上げをするとは思えないため放置することに。

●2月15日(木)日経平均+454円
なんと、日経平均は再度38,000円台に定着しようと、AM9:15のプレミアム市場の売買代金は8,700億円となり、本日もすごい勢い。日経平均を崩さないようにか? ファーストリテイニングが半導体株のように飛び上がっている。
これは今日のところは崩れない、とのサインのように感じたが、不安な気持ちが勝り、直近高値に迫った「三井ハイテック」(6966)を決済することに。また、筆者の主力である「住信SBI」(7163)も、同業の「楽天銀行」が少し弱くなってきたこと、また明日は金曜日で、翌週月曜日の米国市場が休場なことで、「金曜の米国市場に波乱はないか!?」。もはや不安なだけなので、ここで一回決済。

●2月16日(金)日経平均+329円
AM9:15、ラジオ日経で「プレミアム市場の売買代金は9,830億円!」と報じられる。筆者はここまで出来高が高かった日を知らない。この理由は、この日の早朝に出た米国半導体銘柄の「アドバンスマイクロデバイス」(AMD)が好決算を出し、かつ先行きの見通しも強気だったことから、日本市場も一気にバブル後の最高値を更新しようと動き出したように見える。
実際に、朝イチと、AM10時までに38,800円台には2回乗せた。筆者は朝イチの、バブル後最高値38,915円にあと一歩まで迫った38,865円で、上にいかなかったことを確認し38,805円でミニ10枚であるものの、空売りを開始。
この空売りは正直、上に抜けた場合、バブル後の終値での最高値38,915円を越えて、最高値38,958円をつけると感じていたが、ここを明確に越えたら損切して様子見をするつもりで肝が据わった取引だった。
またもしかしたらオプションで40,000円の建玉がやたら多い、という話を聞いていたため、そうなる可能性も視野に入れていた。それにも関わらず、筆者はためらわず、もう条件反射で空売りの玉を持っていたのだ。その理由は、月曜日に米国市場が休場になることから、かなりの確率で、金曜日は値を保てない可能性が大きいと感じていたからだ。
そして、衝撃のAM10:00となった。ラジオでは現在の売買代金は2兆円、だと報じた刹那、筆者の携帯のPFである「東京エレクトロン」「SCREENホールデイングス」の値が、ぶっ飛んで下落を開始した。これをみた筆者は、あまりに衝撃が大きくて、脳みそがフリーズして反応ができずもったいなかった。
しかし「SCREENホールデイングス」などは、この10分間で-11%の暴落しており、大慌てで、まだプラス圏だった筆者の持ち株「タムラ製作所」の利が乘っている4分の1のポジションを外すことに。同社(SCREEN)の株価は20,350円で寄り付き、途中17,540円まで、約-14%も下がる展開になったものの、引けにかけて下げ渋り、-3.2%で引けている。
そして日経平均株価もAM10:00から暴落を開始し、38,370円まで下がったところで、後場になると押し目買いが優勢になり、また38,800円まで戻ってウロウロし始めた。筆者は、この間40万円ほど儲け損なっているわけだが、これで損切りにはなってしまってはバカなので、携帯で逆指値を入れたPM13:50。
日経はドカーンと1発目の投げ売りのような玉が入って、値が飛んで下がり始めた。
筆者も、追随して「NF日経レバレッジ2倍」(1570)の空売りをすることに。結果、日経平均株価は38,487円で終値を迎えた。

●2月16日(金)夜のNY時間
PM10:30発表の、米国1月卸売物価PPIの発表で、再度米国市場にインフレの気配が漂うも、PM11:30にNY市場が開くと、なんと切り返しの動きをみせる。
筆者はS&P株価指数の5,000P割れがあるなら、空売り球をホールドするつもりだったが、上に行きそうなジリ高の動きとなったため、一回38,365円で決済することに。+44万円となったものの悔しさが勝り、再度、日経平均先物を高い位置(38,800円)で空売りして就寝。
筆者が就寝して以降は、ナスダック市場が半導体銘柄を中心に大荒れになったようで、日経平均先物3月限は38,200円ラインまで下がって引けている。もちろん、筆者の先物の玉は、ヒットせずに残念な結果となった。

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