Mさん一家は、ようやく資金を貯め、40代半ばにして念願のマイホームを購入した。新築の分譲マンションで、2022年6月24日から入居した。
このマンションは12階建で、Mさん一家が購入したのはその最上階だが、入居当日から、バルコニー周辺に異常な数と大きさ(体長5センチ大)のワモンゴキブリ(下写真)が発生していることに気づく。
何しろ、その後の夏場の2カ月だけで死骸だけでも約200匹確認。生存しているゴキブリは数えきれないほど見かけたという。
そのため、ドアは締め切っておくしかなく空気の入れ替えができない、洗濯物が干せない、バルコニーへの出入りが出来ない。そして、いつも室内にゴキブリが入らないかという恐怖とストレス。そうした生活上の支障、精神面に加え、さらにMさん一家はまだ小学校低学年の子どもが2人いるが、頻繁な殺虫剤散布で尚更、健康面も切実に心配しているという。
むろん、Mさんは転居後、数日して、このマンション分譲会社(冒頭写真。同社が扱う分譲マンションの一つ。同社HPより)に相談。結果、7月8日に12階の部屋の床下にカメラを入れて検査を行った。だが、何ら異常無しとのこと。
ところが、その後、管理会社などと相談し、Mさんが同じ床下を同年10月11日に検査したところ、1回目の検査にも立ち会った建設会社の責任者が来て、「1回目の報告は間違い」、「床下に多くのゴミが残されている異常な状態」と説明。そのゴミを食べてゴキブリが増殖している可能性を示唆した。
ところが、この福岡の地場大手分譲マンション会社、この建設工事会社責任者(業界経験20年以上の一級施工管理技士兼2級建築士)の見解は「個人的なもの」と繰り返し回答。そして、売買契約書のアフターサービスの対象に、今回のゴキブリ発生の件は入らないと。
現在は真冬のため、さすがにゴキブリの発生はごくわずかながら、昨23年夏場も懸念した通りまた大量のゴキブリ発生に悩まされたという。むろん、Mさん一家は一家で、この間、雨水管などゴキブリが出そうなところにネットを貼るなどしたがゴキブリ発生に大きな変化はなかったという。
このマンション分譲会社、HPを見ると「安心と快適性を追求しつづける」「住まいの安全と快適性に優れた建築設計」、「皆様から信頼いただける企業として」などと謳っているが、建設会社責任者の見解が「個人的見解とはどういうことか?」とM氏は怒り心頭だ。