アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

≪連載(362回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(1月15日~1月19日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週金曜日の日経平均株価の終値は35,577円と、前稿比+2,200円(※前項+208→ +198(2023年12月4週)の歴史的大暴騰となった。

また週末金曜日には、米国「12月卸売物価指数PPI」が、コンセンサスよりも低く出て前日のCPIの不安感を打ち消した格好となり、日経平均CFDは35,543円と堅調に引けている。※直近安値は2023年10月4日に30,488円(※30,269円がCFD最安値)。これまでの高値は2023年6月16日の34,003円。

TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、2,494Pと先週比+100P高。日経よりは上昇率が低い。

NYダウは、週間で+127ドル高となる37,593ドル(※前稿比+80→+81)。
ナスダック100は16,833Pと、前稿比+527P高(※前稿比▲471→+154)。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)を越えてきた。

さて、年初から相場が大きく上に動いた。これを先週の筆者の立ち回りを通して振り返らせていただきたい。
火曜日(日経+386円高)。
朝から「アドバンテスト」が買い気配になるなど、半導体銘柄の気配が一斉に高い。そこで出遅れている「三井ハイテック」(6966)を、寄り付きから値が反落したのを見て、打診買いで購入することに。ただ「アドバンテスト」があまりに強い買い気配を維持していたため、「この展開ならアドバンテストを買うべき」と思ったが、結果的には、ほぼ寄り値付近で引けていた。ただ+6%もの上昇だった。「三井ハイテック」は軟調となり損切り。
また、この日は「IS米国債20年ヘッジ」(2621)を大きめに購入。本日、配当権利落ちだという事情と、これまでしっかり調整をしてくれていると感じているのでここからの上昇を期待している。
しかし、ラジオ日経は「寄り付きから10分で、売買代金7000億円突破の大活況」だと言っている。これはなかなかの大活況である。しかしラジオはこれをどうやって把握しているのだろうか!?
また「サムスン電子」が12月決算の速報を出した。あまり良くないが半導体銘柄も大きな反応はなかった。赤字幅は減っているものの、いまだ赤字だという状況のようだ。

水曜日(日経+679円)。
米国市場がまた強く戻ってきている。一部報道で「米国利下げは不透明も、QTの終了が3月に出るのではないか」との予想がでたようだ。これは利下げと同等の力で相場を押し上げてくれるやつ。
日経平均は、朝方33,900円台推移で軟調になると思われるや、とうとうAM9:24、突如ものすごい買いが入り、ギャップアップするように34,000円台に到達。少し前から、もしかしてとぼんやり考えていた筆者は、慌てて先物で「買い」にてエントリー。手早く操作するも、34,050円まで一気に上がったところで購入となった。ただ歩きスマホだったことと、もともとスキャルピング的な感覚で買っていたことから、なんと30円幅抜いて売却。
また節目の34,000円を上抜けたことで、トピックスとしても上がり始める。筆者は「出遅れ半導体は黙っても買い」と考えていたため、決算も終えて安心感のある「三井ハイテック」を、また打診買いにて再び購入。「三井ハイテック」はパッケージ関連で、後工程的な会社であるため、前工程よりは業績の回復に時間がかかると思うが、それは「アドバンテスト」を購入していた筆者だから手掛けやすいと感じた。ただ結果は!?

木曜日(日経+679円)。
なんと、信じられない気持ちだ。一気に35,000円台に突入するなんて。これはSQ絡みでの買い仕掛けがハマって売りのない真空地帯を駆け上がっているのか? と感じていた。いずれにせよ超大幅となって上昇した以上、金曜の寄り付き(SQ)までは持つはず。

金曜日(日経+527円)。
まずは朝イチ。「ファナック」(6954)を寄りで売る。これは同業の「不二越」の決算が弱かったため。同社は引けでは-7.11%も下がっており、正しい判断だったはずだ。代わりに「住信SBIネット銀行」(7163)を追加購入。
また半導体「ローツェ」は、受注が大量に入っているわけだから波乱なしと軽く見ていたが、受注残高の減少により売り気配に。ただ、「ファーストリテイリング」(9983)が素晴らしい好決算を出しており、その結果、朝のSQ目当てで異常な買い気配が並ぶ。
この結果、寄り付きも35,602円スタートで、前日比+552円高で強烈と思っていたら、なんと日経平均1月SQ値は、AM10:00頃に36,026円と速報が流れてビックリ。筆者は、これを大きく下回る35,500円台で推移していた日経平均株価をみて、慌てて日経先物3月限を売りヘッジすることに。ただ、同様の考えの方が多いようで、35,420円となかなかにヒドい、売りヘッジとなってしまい週を終えている。
結局、この日はプライム市場で値上がり551銘柄、値下がり1058銘柄と圧倒的に値下がりが多いという摩訶不思議な1日となった。

さて、今週のストラテジーへと移りたい。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧