アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(358回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(12月11日~12月15日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週の日経平均株価の終値は32,308円と、前稿比▲1,124円(※前項▲194→ +41→ +1017→ +618→ +958→ ▲267→ ▲1057→ +1321→ ▲863→ ▲545→ ▲1131→ +926→ ▲104→ +1087→ +173→ ▲1023→ +280→ ▲566→ +455→ ▲84→ +3→ ▲801→ +408→ ▲925→ +1441→+741→ +608→+108→ +1420→ +231→ +301→ +292→ +71→ +975→ ▲523→ +656→ +51→ ▲810→)の大幅安となった。
ただ日経平均CFDは雇用統計、ミシガン大学消費者態度指数を経て、32,578円と戻して引けている。※直近安値は30,488円(※30,269円がCFD最安値)※CFD高値は2023年6月16日の34,003円。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、2,324Pと先週比-59P安。
NYダウは週間で+2ドル高となる36,248ドル(※前稿比+856→ +443→ +222→ +1643→ ▲709→ ▲543→ +262→ ▲100→ ▲456→ ▲654→ +41→ ▲261→ +501→ ▲154→ ▲780→ +216→ ▲394→ +231→ +719→ +774→ ▲673→+681→ ▲572→+422)。なんと、年初来高値に。
ナスダック指数は、週間で+99P高となる14,404P(※前稿+54→ +126→ +327→ +320→ +835→ ▲340→ ▲424→ ▲24→ +212→ +7→ ▲496→ ▲54→ ▲270→ +441→ +300→ ▲354→ ▲264→ ▲408→ +284→ ▲80→ +452)。直近最安値は2022年10月13日の10,089P。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は-37.8%のドローダウン。

さて、先週の筆者の売買履歴の振り返りから始めたい。
もともと日本株は、米国株の騰落レシオの関係から下がる可能性が激高だと考えていたため、月曜日と火曜日の下落では動かなかった。ただ火曜日は、ナスダックは下げ渋りをみせており+0.31%の上昇だった。

水曜日(日経平均+670円)。
NYダウは2日連続小幅下落も、ナスダックはちょいプラ。にもかかわらず朝、前日の引けの下がったままの気配で日経が戻ってきた。32,900円ライン。これは打診買いしてダメなら損切しようと、日経平均が弱い時はいつもヨワヨワになる「アドバンテスト」(6857)を購入。すると、上にいくではないか。
こうなったらもちろん「アドバンテスト」を追加買い。そして、来春に生成AIが入ったスマホが発売されるとラジオ報道を聞いたので「村田製作所」(6981)も購入。中国の景気も底を打ったっぽいし、うまくいけばこれもロングでいけそうかな!?
そして、ここでPFの端っこにいた「東京電力」(9501)が、すごい出来高を伴って動き出していたのが見えていた。ちらっと調べると、柏崎原発の最終安全確認が本日だということ。もう+5%か…どうしようかな? と考えるも明らかな初動の強い動きが継続していたため、こちらも打診買い。
けっきょくこの日は、「アドバンテスト」が大きく上がり、「村田」も上がって、その後押し目がなく上げ続けた「東電」は、打診買いしかできなかったが、こちらは上がり過ぎて嬉しい誤算となった。やはり出来高を伴って上がる〝初動の動き〟を発見したら無条件に買うべきだ。
気分はホクホクだったが、懸念していた「米国株の騰落レシオ」はまったく改善されていないことも理解しており、多少、気持ちがざわざわしていた。

木曜日(日経平均-588円)。
この日は米国債金利が下がったにもかかわらず、-0.58%とナスダックが弱い。朝起きて、「いつもと違う!?」って思ってしまった。
日経も昨夜は33,460円ぐらいで就寝したはずが、起きたら33,160円になっている。ただ、日銀会合を控えているのに下がっていく「住信SBIHD」(7163)を、12月19日の「日銀会合」狙いでどんどん購入していく。
そして大きな含み益があった「アドバンテスト」は、なんと、そのプラス分が、そのままマイナス分になるほど下落した。小幅安で済んだ「村田製作所」は、プラマイゼロで撤退する。
そして後場が引けた16時半から、先物の表示が2024年3月限に切り替わる。そうしたら? このタイミングで、突如気が狂ったかのような円高が始まり147.4円→141.7円に。この先物の限月が変わるタイミングって、なにかしらの売り仕掛けが入ることがやたら多い気がする。何か理由があるのだろうか!?

金曜日(日経平均-550円)。
「東京電力」。朝に寄ってすぐに大きな上髭。「ありがとう。2日で670円が770円になったよ」と筆者も売却。ここでもう材料がいったん出尽くしになると感じたが、最終的に十字線で引けた。強いな。
そして、11月から足元までノンストップで上昇していた「IS米国債20年ヘッジ」(2621)で、リカクできるポジション全体の4分の1程度を決済。これはこの日の夜に「雇用統計」が控えていたことと、前日、米国債が上昇(利回りは低下)したにもかかわらずナスダックが下がったことに違和感を覚えていたため。
そして、その資金で値下がりが止まらない「住信SBIHD」(7163)を購入。同社は、はっきり言って値動きが弱すぎて、ナンピンするのが怖くなるが、現時点での将来期待度は極めて高く、はっきりしているように思えるのでロング保有をするつもりだ。とは言ったものの、金曜日の追加購入は信用買いである。

金曜日の夜。
この夜、筆者は買いポジションが膨らんでいることから、ここから万が一となる市場の大暴落を警戒して、スマホで先物画面を開いて待機していた。日経平均CFDは32,250円近辺でフラフラしていた。
PM10:30「米国雇用統計」が、予想外に強く発表される。特に失業率は3.7%に下がっていた。これなら経済はソフトランディング気配であるが、インフレ再燃が心配か。先物は上下に動いてまたもヨコヨコに。
その後、AM0:00に「ミシガン大学消費者態度指数」がビックリする数字で出た。なんと先行きの景況感は非常に強く、そして長期のインフレ予想は大きく下がるという満点回答!
ただ、それでも株価指数は動かない。ここで筆者は、本当はポジションを守るつもりで売りヘッジするはずだった日経平均先物を、買いでエントリー。
ただ、しばらくは動かず。ようやくAM1:00頃に、上に動いたので、念のため逆指値をして就寝した。

先週は「アドバンテスト」「住信SBIHD」が含み損になっているが、上手く立ち回れた週だったのではないかと自負している。

さて、今週のストラテジーへと移りたい。
まずは、日曜日に報道が出た、岸田政権の要となる松野官房長官始め、大物議員3名が裏金問題で更迭された問題について、週明け市場がどんな反応をするのか? 気になるところだ。
もともと株式市場は、政権の支持率低下や、政治の不透明感を極端に嫌う。ただ、直近まで岸田首相の支持率はダダ下がっていたが、特に株式市場にマイナス影響を及ぼさなかったということもある。まぁ、自民党の第一党は変わらないし、大きなデモが起こる雰囲気もないので、おそらくは大丈夫だと思うが、週末に大きく報道されているだけに気を付けて、成り行きを見守りたい。

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