アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(96回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(8月27日~8月31日)&MY注目銘柄

■プロフィール 投資歴18年、出版社勤務の兼業投資家。投資に必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」、3に「ファンダ」だと考えており、勝ってもおごることなくたえず反省を繰り返し、安定して資産を増やす投資を心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は22,602円と、先週末の引け値が22,270円だったため、+331円もの反発となった。先週は、テクニカルの項で後述しているが、極端な薄商いのなか為替の円安につられてスルスル上値を取りにいった相場となった。
 しかし、高官級で開催された22・23日の「米中通商協議」は、まったく進展がみられなかった。筆者としては、この協議が不調に終わっても、「継続協議」となることで地合い改善になる、と予想していたが、結果は「近いところの協議は予定されず、11月の米国中間選挙終了までさらなる交渉を行わない」と、中国側の譲歩の姿勢はまるでなし。いったい何のために協議の場をもったのか甚だ疑問ではあるが、詳細はあとになって出てくるのだろう。これで、トランプ大統領からの、為替の人民元安を強烈にけん制する動きがでてくる可能性が高くなったので、中国(上海)株に関しては先行きがみえなくなった。
 ただ、日本株に関しては趣が異なる! 23日の米中の協議が不調に終わった、との報道がでても売買代金は特に変化せず、薄商いのまま崩れるどころか上値を追ってみせたのだ。
さて今週のストラテジーへと移りたい。週明けからも例年通りならば、売買代金は膨らんでこず、凪のような相場付きが継続する可能性が高い。ただ、先週と変わらずに売り物が出てこない相場となれば、8月8日高値22,801円を越えて、これまで三度跳ね返された23,000円ライン奪回の機運は一気に高まることとなる。そもそも日経平均株価は、ここから上向けば3角持合いを上抜ける形が鮮明になる。NYダウは、とっくに3角持合いを上抜けていることを考えれば、日本株もNYダウに追随するシナリオとなる可能性は高い。ようするに、これまでの日本株は、先行き不透明感から、陰の極となるまで叩き売られすぎていた、ということになる。
 業績に目を移しても、2018年度4-6月期の決算が出そろった結果、純利益でみると前年同期比+28%増加で過去最高、増益企業数は全体の50%に達し、最高益企業は24%を占めるのが日本株だ。
リスクシナリオは、やっぱり米中通商貿易の行方となるだろう。27日(月)まで開催される2000億ドル規模の「対中追加関税公聴会」の反対意見などのパブリックコメントの提出期限は9月5日まで。品目決定は9月上旬であり、早ければ9月中旬の実施もありえる状況だ。いまのところ2000億ドル追加関税待ったなしの最悪の状況なので、並みの神経では枕を高くして寝ることはできないだろうが、筆者は勇気を出してここまで叩き売られた景気敏感株を買い漁りリスクオンで立ち向かう予定だ。

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