アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「安愚楽牧場」事件と六本木クラブ人脈

 他の事件化した和牛商法とは別格ともいわれた、最大手だった「安愚楽牧場」(栃木県那須塩原市。11年12月に破産。負債約4300億円)を巡ってついに事件化した。
6月18日、警視庁捜査2課が、特定商品預託法違反(不実の告知)容疑で元社長の三ケ尻久美子社長(冒頭左写真)らを逮捕。詐欺罪も視野に入れている模様だ。
簡単にいえば、破産(11年8月に民再申請するも認められず)が予測できた数年前の出資を募った分は、和牛を購入することなく、先の出資者の配当などに当てる「自転車操業」をしており、これが問題というわけだ。
なお、事件化したことで、経済評論家時代、同牧場をヨイショした海江田万里・民主党代表が責められている。だが、同社の宣伝に一役買ったのは何も彼だけでない。自民党代議士(元首相も。本紙既報)もいた。こちらも取り上げないと公平な報道とはいえないのではないか。
 さて、前置きが長くなったが、この安愚楽牧場に関し、ここに来て、破たん直前、三ケ尻社長が本社から高価な美術品を持ち出していたなどという“資産隠し”の報道も出ているが、こうした疑惑に、あの撲殺事件があった東京・六本木のクラブ「フラワー」と同じロアビルに入居するクラブ「バニティ レストラン トウキョウ」の人脈が関与していることは未だ大手マスコミでは報じられていないようだ。
バニティの社長らが今年5月、風営法違反(無許可営業)で逮捕されたことは本紙既報の通りだが、その逮捕者のなかに実質的経営者として金柄徹容疑者(上右写真)の名もあった。金容疑者は同クラブを経営する同名の株式会社「VANITY」(住所はロアビル)の代表に就いていたが、彼は雇われ社長にすぎない。金容疑者が代表に就いたのは11年12月のことで、

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