アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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仕手筋のオモチャにされた「アライヴコミュニティ」資金調達の裏事情(2)

 前回、ヘラクレス上場の新築マンション室内コーティング総合施行会社「アライヴコミュニティ」(東京都新宿区)が07年2月、発行した総額20億円になる新株予約権は、仕手筋の松尾隆氏が窓口となり、投資家から株式転換資金を徴収。その一部、判明しているだけでも約3億5000万円をアライヴ側に納めず、「横領」した疑惑が出ていることを、松尾氏直筆の証拠文書を提示して取り上げた。(今回、さらにもう一枚の「文書」を以下に転載)
さて、こうした事態となり、これを許した福岡浩二社長は責任をとって07年3月、代表を辞任(現在、復帰)したのだが、そんななか、新たな資金元として登場したのが東証2部の「菱和ライフクリエイト」代表を追わされた西岡進氏だった。
「松尾氏の横領分を西岡氏が補填します。そして“予定通り”、追って7月には60億円にもなる新株予約権を新たに発行することを発表。しかも併せて10併合(9月1日。新株予約の転換は9月3日より)を実施します。
西岡氏にすれば、菱和ライフの創業者として資産を築いており、それで持って実質、上場企業社長に返り咲きたいという思いがあったのでしょう」(事情通)
この60億円は第3者引受で、「バリュー・アップ」(東京都豊島区)という不動産コンサル会社と、「EASTERN ALLIANCE ENTERPRISES LTD」という香港に本社を置く投資会社。
そして前出・事情通によれば、2社ともあくまで引き受けるためのハコに過ぎず、実際に前者の資金を出しているのは西岡氏、そして後者はまたしても松尾氏だという。(冒頭写真=07年2月の総額20億円になるアライヴの新株予約権引受先「フォレスト・フォールディングス」の通帳の一部振込状況)

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