アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

「副業アプリ」詐欺にご注意(上)

働き方改革関連法案が施行された2019年4月以降、副業を解禁する企業が増え、実際に副業をする者が増えている。
国はいろんな職業を経験し、自分にあった仕事を見つけて欲しいなどと言っているが、実際は本業の収入だけでは生活が厳しいという事情が大きいと思われる。
A氏もそうで、副業を見つけるべく、スマホ広告を見て今年4月、登録料5000円を払って「副業アプリ」に登録した。
「副業アプリ」というのは、スマホを利用して小遣いが稼げるというもの。スキマ時間を利用し、スマホをいじくるだけで収入を得られるという。確かに、それが本当ならそんなありがたい副業はない。したがって、そんな副業を紹介するところも繁盛しているようだ。だが、A氏はその結果、収入を得られるどころか逆に190万円を失った。
マジメな紹介業者もいるかも知れないが、世の中そんなに甘い仕事があるわけがないのでは? それに、詐欺ないし詐欺紛いの紹介屋と、詐欺業者が結託して、A氏のような者を騙すケースがかなりあるようだ。
そこで、警鐘を鳴らす意味でA氏のケースを取り上げた。

私(A氏)は、副業アプリ紹介業者、合同会社C(東京都千代田区)から送られて来た複数の副業情報中から気になった業者を1社ピックアップしてスマホで登録しました。
すると、4月14日午前、合同会社P(東京都渋谷区)の「近藤」と名乗る男性から電話がかかって来ました。
紹介された副業は、AIが自動で売買するFXと聞かされた時、断るつもりで「考えさせて下さい」と返答すると、近藤は「国も副業を勧めてるのはご存じですよね? 国から認可されてる会社です。安心して下さい」、「絶対に損はしません」、「AIがすべてするので何もする必要がありません」、「AIが運用するので負け無し」等、20分程説得されました。
最後に近藤は「後で別の者から電話があります。詳しい説明は、その者からさせていただきます。私よりも優秀なので安心して下さいね」と言い、電話対応が終わりました。
直ぐに、今度は「ナギ」と名乗る男から電話がありました。
「FXと言ってもドル/円ではなく、金です。現在、金の価格の変動は大きいので絶対に損はありません」と勧誘して来ました。
話の内容ですが、「色々なプランがあります。13万円、23万円、50万円、80万円、120万円、150万円、200万円とがあります」と。
私はお金がないので安いプランから始めて、稼げたらプランを上げればいいのでは? と提案しましたが、ナギに「200万円以外はカスです」と言われ、200万円のプランを強く推して来ました。
手持ちのお金がないと言うと、ナギは「消費者金融のメジャーどころのアコム、プロミス、アイフル、レイクを契約するればお金はできます」と消費者金融の契約を強要して来ました。
私は消費者金融から借りれる程の信用度はない自信があり、借りれる訳ないと伝えたところ、ナギは「当会の紹介と言えば借りれます」と言って来ました。
ナギから「AIが運用するので絶対に損はしません。ただ、ズーッと勝ち続けると疑われるので、小さく負けて大きく勝つ。損を小さく抑えて、勝ち続けて、少し負けてを繰り返し、結果、大儲けしますので安心して下さい」など、呪文のように2時間、「損は絶対にしません」と説得されました。

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