アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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上場廃止が決まった「T&Cメディカルサイエンス」に“風説の流布”疑惑

 2月27日、5期連続営業利益マイナス、債務超過解消ができず、正式に3月28日付で上場廃止が決まった医療機器製造販売の「T&Cメディカルサイエンス」(16年4月まで「T&Cホールディングス」。3832。JQ。東京都港区)--当然ながら、株価は急落し、本日は21円だが、一部株主の間から、「風説の流布」で買わされたとの不満の声が出ているようだ。
というのも、同社は昨年6月30日に第三者割当増資(約2億円。すべてDES)、新株予約権(すべて行使されれば約2億円)、それに新株予約権付社債(約2億円)を発行し、債務超過解消をしようとしたが、それにより実際に債務超過解消、さらに新しい買い材料が追加で出て株価は最大1000円にまでなるとして、購入を勧める者が存在。それを信じ、実際に大量に買い付けた者がいたそうだが、ご存知の通り、真逆の上場廃止という最悪の結果となったからだ。
確かに、前述の増資がIRされた昨年6月13日、同社株価はそれまで100円少しだったところ、高値245円までいったが、これがピーク。翌日にはもう130円まで下がっている(終値)。

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