アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(344回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(9月4日~9月8日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週の日経平均株価の終値は32,711円と、前稿比+1,087円(※前項比+173→▲1023→ +280→ ▲566→ +455→ ▲84→ +3→ ▲801→ +408→ ▲925→ +1441→+741→ +608→+108→ +1420→ +231→ +301→ +292→ +71→ +975→ ▲523→ +656→ +51→ ▲810→)の大幅反発となった。
その後先週末は米国で雇用統計が発表されて、日経平均CFDは32,762円と続伸している。※CFD高値は2023年6月16日の34,003円
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、2,350Pと先週比+84P高い。相変わらずトピックスのほうが強い推移だ。
米国のNYダウは、週間で+501ドル高となる34,838ドル(※前稿比▲154→ ▲780→ +216→ ▲394→+231→ +719→ +774→ ▲673→ +681→ ▲572→+422→+114→+336→▲334→+127→▲212→▲77→+401→+211→+1036→+376→▲48→▲1481)。高値は8月2日35,679ドル。
ナスダック指数は、週間で+441P高となる14,032P(※前稿+300→ ▲354→ ▲264→ ▲408→ +284→ ▲80→ +452→ ▲126→ +294→ ▲195→ +429→ +18→ +265→ +318→ +373→ +50→ +112→ ▲51→ +35→▲133→+397→+193→+492)。 直近最安値は2022年10月13日の10,089P。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は、-37.8%のドローダウン。

今週はさっそく、ストラテジーに移る。
なぜなら今週は簡単。週末メジャーSQ目指して強含みとなるのが濃厚だからだ。よって、売らない勇気が試される週となる、と考えている。
まず先週は、8月雇用統計を始め、米国の主要経済指標が発表された。その中でも、筆者は先陣を切って火曜日に発表された「米国雇用動態調査(JOLTS)」に注目していた。
結果は、事前コンセンサス+950万件が882万700件と発表され、大幅に求人が減ったのだ。ようやく、明確に米国の雇用が弱含んでいる兆候がでてきたと言えよう。

子細に中身をみると、離職率が2.3%に低下していた。ようするに、魅力的(高給)な他のお仕事がなくなっていることが示唆されており、【賃金インフレ】が終了に向かっていることが示されたといえる。
そして週末の米国雇用統計。こちらも失業率が3.8%と、事前予想の3.5%を大きめに上回り、加えて平均時給の伸びが前月比で+0.2%と、こちらも事前予想の+0.3%を下回った。ただ、株式市場は、上記をかなり織り込んでいたようで高値圏でもみ合って終わっている。

ここまで先週、株価指数が強含んだ理由は、まず雇用が落ち着いてくれば、これまでの懸案だったインフレの1つである【賃金インフレ】が止まるからだ。インフレの収まりは、株式市場の最大の敵であるFRBの利上げを終了させることにつながるため、これを好感して株式市場は騰勢を強めている。また仮に、【商品インフレ】が収まらずに景気が落ちこむようなら、米国に関しては今度は伝家の宝刀である〝利下げ〟ができるので、どちらにせよ株式市場は〝ブル〟に向かうわけだ。
その結果、ナスダック指数とS&P500指数は、すべての移動平均線を上抜けてゴールデンチャートになっている。そしてもっとも強いのは、なんと日本のTOPIX(トピックス)。すでに年初来高値になったのもスゴイが、それよりもビックリ、バブル崩壊後の高値を更新する2,354Pとなったのだ。

そしてもう1つ、筆者はこの現象にもビックリしている。
日本では8月30日(水)から東証プライムの売買代金が3日連続で3兆円以上を記録し、商いが極めて強いのだ。例年レイバーデイを開けてから海外勢が戻ってくるのが普通であり、これは筆者の記憶にはなく、かなり異例なことであると同時に、市場の大筋の勢力がメジャーSQまでの態度を固めた証だと思われる。よって、今週はストロングホールドが一番賢い。

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