冒頭に掲げたのは、「北浜ミッドタワー」(冒頭左写真。大阪市中央区)という地上43階地下1階の高層マンション。
2019年1月、三井不動産レジデンシャルが発注、竹中工務店が手掛け完成した億ションで、その高層階の部屋に寺本美美氏が住んでいるが、その部屋(約117㎡)の所有者は中務稔也氏(70代。冒頭右写真。20年8月購入。無抵当=下左写真)であることがわかった。
既報のように、本紙が「正圓寺」というお寺の乗っ取りに、中務氏も関与しているとの疑惑を報じたところ、事実無根だとして、中務氏はその記事削除の仮処分申し立てを行った。現在、審尋は終わり裁判所の決定を待っているところ。
本紙が中務氏も乗っ取りに関与していると疑う根拠の1つは、中務氏は、お寺内に建設中だった特養の建設費を払えなくなり境内の差押をされるなどした際、そうしたトラブルを解決しお寺を再建してあげるということで乗り込んだのだが、その差押え逃れのため、お寺の所有権を自分が代表を務める「ゼフィア」なる会社に移させる。交渉の結果、差押えは解かれるが、その後、お寺の所有権は善意の第3者という者に転売される。現在、横に掲げた図のように、お寺の土地の半分以上を所有するのが「RE美EAL」(兵庫県宝塚市)という株式会社で(図の赤色囲み部分。黄色囲みはお寺全体)、前述のように中務氏所有の高級マンションに住むのがその代表の寺本氏なのだ。
ゼフィアからはこのRE美EALと共に、「ミングルセンター」にお寺の所有権は移転された。そのミングルセンターから、さらにRE美EALに移転された分もある。
本紙は、こんな係争中のお寺不動産に価値はないし、このミングル、RE美EALに目ぼしい資産はない、ミングルの前の住所がゼフィアと同じ、ミングルと中務氏の代理人弁護士が同じといった事実から、ミングルは中務氏のダミーではないかと疑っていたが、今回判明した事実から、RE美EALも中塚氏のダミーであることはますます濃厚だろう。
しかも、この寺本氏はまだ20代ともいわれる若さ。
中務氏とは、いったいどういう関係なのか?