アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第97回「半世紀前の週刊誌パラダイス」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 『週刊朝日』がいよいよ次号で休刊ということで、カウントダウン特集を久々に買ってしまった。これから老舗の週刊誌が徐々に亡くなっていくのだろうが、世間の反応は思ったより冷たいもんだね。そもそも昨今、週刊誌を電車のなかで読んでる姿なんてほとんど見ない。読者層も上がるばかりで、年寄り向けの健康記事ばかりだ。
 今から50年前、こちとら20歳で大学1年、半年ほどビル掃除のバイトをしていたことがあった。新橋にある7階建てくらいの雑居ビルで、いろんな会社が入っていて、社員が帰った夜に上から下まで掃除をするのだ。オフィスにあるごみ箱を片づけるのも仕事だったので、毎日、捨てられた週刊誌がたくさん手に入る。現代、ポスト、新潮、文春、アサ芸、大衆、朝日、毎日、読売、サンケイ、平凡パンチ、プレイボーイと、主要な週刊誌はほとんど手に入った。
ただしなぜか女性誌と芸能誌は捨てられてなかったな。それとさすがに『朝日ジャーナル』はありません。当時、週刊誌は現役サラリーマン必携のメディアで、スマホを見るような感じで読んでたわけだ。掃除が終わると「戦利品」を控え室に持っていって休憩時間に眺めたり、気に入ったのは持ち帰った。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧