アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(926)「SNSによる投資詐欺が巧妙化+仕手銘柄3つ」

ツイッターなどSNSを利用した投資詐欺が巧妙化して来ている。
最近増えたのはLINEグループを利用した投資詐欺サイトへの誘導だ。詐欺でなくても紹介料目的のグループ勧誘もある。また、有名投資家を語ったアカウントによる募集――これはフォロワー数が少ないのですぐバレると思うが、100人に1人でも引っかかれば良いのだろう。
なお、これは少数だが、投資サロンを通じての新興宗教への勧誘もあるようだ。宗教の集まりへの勧誘から機関紙購読、お布施へと進む。これは詐欺とはいえないので、トラブルを訴えても取り締まりはひじょうに困難のようだ。
サイトだけ見ると金融庁から認可された業者と見間違える例も多い。廃業済みの貸金業者の番号、あるいは廃業した金融取引業者の番号を表示している例もある。また金融商品取引業者(投資顧問など)の番号に*を付けているケースもあるが、正式には*はない。
サロン入会前に資金力やバーチャルでないことを条件とする例もある。それは自分たちで相場を作りたい、あるいははめ込みたいだけだと思うが、集団で同じ銘柄を買うと「馴れ合い売買」「株価操縦」に該当し得るので止めるべきだ。
ともかく、リアルの付き合いのない投資家のLINEグループなど、サロンには無料でも入らないことだ。
さて、5月のGW前も仕手筋の動きは散見された。どうも仕込み中は株価が上がるのを押さえたいために、ネガティブな情報を流すようだ。SNSであからさまに流すと「株価操縦」「風説の流布」などに抵触し得ることから、インフルエンサーを利用する。インフルエンサーは仕手筋が安く買いたいがための悪材料を有難くSNSなどに流すことで、株価は一時的に下落する。
(冒頭写真=「ベルダ」23年5月号記事より。SNSではないが、SMS、メールによるクレジットカード詐欺詐欺被害は昨年も過去最高を更新)

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