アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(329回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(5月8日~5月12日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
5月2日の日経平均株価の終値は29,157円と、前稿比+301円(※前項比+292→ +71→ +975→ ▲523→ +656→ +51→ ▲810→ +217→ +474→ ▲60→ ▲158→ +162→ +126→ +830→ +433→ +146→ ▲261→ ▲1292)の上昇となった。※1月4日の年初来安値は25,662円。

ただそこからGW後半戦に突入するや、FOMCを経過する中で、日経平均CFDは一時28,400円割れとなった。筆者は、久々となった暴落スタートを覚悟し、損切りの算段を整えていたが、なんと雇用統計の後にアップルが力強い動きで米国株を引っ張り、日経平均CFDは29,075円まで戻して引けている。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、2,075Pと先週比+18P高。

米国のNYダウは、週間で-212ドル安となる33,674ドル(※前稿比→▲77→+401→ +211→ +1036→+376→▲48→▲1481)と小幅下落。
ナスダック指数は、週間で+112P高となる12,235Pと(※前稿▲51→ +35→▲133→ +397→+193→+492)上昇。
直近最安値は2022年10月13日の10,089P。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は、-37.8%のドローダウン。
さて、今週のストラテジーへと移りたい。
現在、筆者はかなり混乱している。正直なところ、筆者には先週金曜日の米国市場の動き(※大幅上昇)が意外であったのだ。おそらくだが、米国4月雇用統計の結果、現在はリセッションにはまだかなり遠い位置にいることがはっきりしたため、一時的に空売りの買い戻しがあったものだと推察しているが、これで合っているだろうか!?
筆者としては、5月3日~4日の弱い動きが、ここからの本線になりえると感じている。いずれにせよ今週、完全に損切りからスタートする心構えがすっかりできていたため、もはや違和感しか感じてない状況なのである。

そう考えるのは、米国の企業決算を終えた後の個別株の動きをみてのことだ。米国企業に関しては、主要500社のうち決算を終えた企業の77%までが市場予想を上回り、利益予想は前年同期比-0.7%減と健闘できている。事前予想では、前年同期比-5%程度まであるといった渋い見立てだったため、これがサプライズとなって強い動きとなっている。
ただ、決算後の個別株の反応をみると様子が異なっていることに気が付くはずだ。強いのはアップル、マイクロソフト、アマゾン、メタ、アルファベットの超テック企業だけで、これ以外のS&P銘柄の多くは上昇していない。
特に良くないのはラッセル2000で、現在のところEPSは前年同期比-12.8%。地銀が多く含まれているので致し方ない面も大いにあろうが、それ以上に中小企業のほとんどがこの指数に含有されていることを考えると、先行きが不安になる。まさにこのラッセル2000が株式市場の【炭鉱のカナリア】なのだ。

そして先週金曜日は+2.39%と気を吐いたものの、ここまでナスダック指数が年初来高値圏、NYダウ、S&Pも高値圏であるにもかかわらず、ラッセル2000指数だけは、もはや安値圏だという事実はかなり気になる。
ちなみに日本のマザーズ指数も、ヨワヨワであることから、上記の見立ては説得力を増してしまう。

また年がら年中、MAXBETで投資し続ける筆者であるが、この時期からの株式投資で、上手くいった記憶はかなり薄い。逆に、セルインMAYなんていう格言を知らなかったとしても、ここから10月上旬まではろくなことがないことが経験上、身に染みてわかっているため、この時期になると勝手に自重して投資をするようになってしまっているほどである。
そしてそもそも、現在の日経平均の位置(※直近最高値)を考慮しても、ここは上昇を取りにいくより下落を取りに行く方にエッジがあるとさえ感じてしまうのだ。
よって今週のストラテジーとしては、下がりそうなら少しづつ売っていくような〝緩やかな撤退〟を選択したい。

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