アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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NTTコム・鈴木正誠社長を糾弾する社員作成文書が出回る

●側近役員が実質、解任になっていた?

 長距離通信とインターネット事業井を手がけるNTTコミュニケーションズ(NTTコム)の鈴木正誠社長といえば、NTTグループ全体の国際進出、ネット事業の牽引役で、NTT持ち株会社社長の有力候補とまでいわれたこともある人物だ。
ところが、最近、この鈴木社長を糾弾する文書が出回っている。
しかも、その文書には「NTTコム社員より」と記されている。実際、文書内容は少なくとも関係者でないと伺い知れないと思われることがいくつも含まれている。
糾弾内容は大きく2つに分かれ、1つは側近中の側近だった役員に関して。
会社登記上は現在も役員就任中になっているが、実際は不祥事を起こしたため、無役となっているという。健康上の理由が説明されているが、それを信じる社員は誰もいないともいう。
NTTコムは04年に開催された「UEFA EURO 2004」(4年に一度の欧州ナショナルチームのサッカー大会)のテクニカルスポンサー(大会のインターネット上の公式サイト運営などを担当)になったのだが、鈴木社長の指示の下、問題役員は3億円もかけてチャーター飛行機を借り、多数の得意先を同年6月末、ポルトガル・リスボンに招待。その際、自らもサッカー観戦と夜の遊興を行っただけでなく、個人的女性を同伴し、帰国時は2人だけで他国を回り、その経費まで付け回ししたため、子会社社長が鈴木社長にご注進となり、今回の処分に到ったと記されている。
その他にも、この役員に関しては、いくつかの裏金疑惑が記されているが、現時点では裏が取れないので省く。

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