アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(320回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(2月27日~3月3日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は27,453円と、前稿比-60円(※前項比▲158→+162→ +126→ +830→ +433→ +146→ ▲261→ ▲1292)の下落だった。※1月4日は25,662円。週末土曜日にかけては、日経平均CFDは27,362円と小幅下落。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,988Pと先週比-4P安。
米国のNYダウは、週間で-1010ドルの大幅安となる32,817ドル(※前稿比▲42→ ▲52→ +602→ ▲927→+672→ +428)と3週続けてマイナスの上に、先週は大幅安に。
ナスダック指数は、週間で-392P安の11,395Pと大幅に下落。2022年12月29日には10,207Pがあり、直近最安値は2022年10月13日の10,089P。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は、-37.8%のドローダウン。

さて、今週はさっそくストラテジーへと移りたい。
先週金曜日に、FRBの注目度も高い「米国1月個人消費支出PCEデフレーター」が発表され、なんと前月比+0.6%(※前年比+5.4%)と出てしまった。筆者は、コンセンサスが+0.4%と事前予想が悪かったこと、その前に発表されている消費者物価指数CPI、卸売物価指数PPIで、市場ではインフレ再燃モードをある程度折り込んでいるものと考え、「IS米国債20年ヘッジ」(2621)を大きめに買ってしまっており週明けにもろに被弾しそうだ。

そもそも個人消費だけをみると、コンセンサスは前月比+1%にもかかわらず、前月比+1.8%で出ているってことは、景気後退などまだかなり先だということを示唆していそう。ということは、ここからFRBは順調に利上げロードを邁進せねばならず、米国株式市場はインフレ再燃での金利上げ⇒ その後の景気後退を恐れるかのように週末の株価指数には力がなかった。

さて、現在の株価の位置関係の確認をしたい。
NYダウは、現在32,817ドル。200日線は32,347ドルだが、直近安値である2022年の12月22日の32,573ドルを割れると、一気に下がることが予想されるチャート形状に。
ナスダック100も現在、11,970Pと200日線が11,905Pであるため風前の灯。
S&Pも現在、3,970Pであるが、200日線が3940Pと同じだ。
かたや日経平均株価ーーこちらは見るからにチャートが煮詰まってきており、どちらかに大きく動く気配がでてきているといえる(※テクニカルの項で後述)

そんなわけで、今週は単純にいきたいと考えている。上記の米国3指数が、200日線や、上に挙げた重要ラインを下まわったら、即座に撤退する方針としたい。

また来週は米国の「10年債金利利回り」には大注目だ。現在3.947%だが、一時は3.97%と危うく4%ラインに迫った。2月21日にも一時3.95%になっている。
この指数が仮に3.9%を割って、またまた3.879%を割ってくるならば米国の株価指数は一気に上を目指すだろう。そういう意味で、この指数もしっかり追っていきたい。

筆者の持ち株は、先週火曜日に主力であった「アウトソーシング」、「東京電力」、「FPG」のすべてを売却。現在は、(1)「IS米国債20年ヘッジ」(2621)、(2)「トレックス・セミコンダクター」(6616)、(3)「ANYCOLOR」(5032)、(4)「ウェルプライド・ライゼスト」(9565)、(5)「タムラ製作所」(6768)、(7)「石井表記」(6336)となって、信用維持率93%となっている。

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