アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<連載>宝田陽平の兜町アンダーワールド(915)「『ChatGPT』便乗IR出すハコモノ銘柄登場か?」

 先週の株式市場は、2月7日(米国時間)、マイクロソフトがワシントン州の本社キャンパスで、自社検索エンジン「Bing」に、AIのスタートアップ企業「OpenAI」の高精度会話AI「ChatGPT」の基盤技術を組み込んだBingの新バージョンを発表したことを契機にChatGPTが俄然注目され始めた。
ほんの3週間ほど前までは、ChatGPTという言葉を聞いたことさえなかった投資家も多かったのではないか。だが、この新しいBingは、検索エンジンで圧倒的なシェアを持つGoogleの牙城を崩せるのではないかと見られるほど。そのため、すでに米国市場では1カ月以上前から先取りして関連銘柄が急騰していたので、日本は後追いということか。
そして、関連銘柄が次々と急騰するようになったら、わが国株式市場では増資とIRが本業である「ハコモノ企業」でも増資を捌くチャンスとばかりに、実際にはChatGPTを手掛けてても無理矢理こじつけて、いかにもやってますようなIRを発表するのではないだろうか。新型コロナが流行し出したら「テラ」(上場廃止に)、「アンジェス」(4563。東証グロース。東京都港区)など多くのハコモノ企業が関連IRを発表し、一時的だが株価が急騰したようにだ。
なお、マイクロソフトのBingChatはさっそく日本でもブームになっているが、評価は高い。記事やレポートなどを寄せ集めて新たに記事を書く評論家は必要なくなりそうだ。マスコミも本物だけが残り、寄せ集め記事ばかりのマスコミは淘汰されるだろう。
話は変わり、このところ鳴りを潜めていた筋に新たな動きが出て来たようだ。

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