アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(316回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(1月28日~2月6日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は27,383円と、前稿比+830円(※前項比+433→ +146→ ▲261→ ▲1292)と大きく上昇した。※1月4日には25,662円まで下落。
週末土曜日にかけては、日経平均CFDは27,470円まで上がっている。月曜日もなんとか強そうではある。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,983Pと先週比+56P高と3週連高だった。

米国のNYダウは、週間で+602ドル高となる33,978ドル(※前稿比▲927→+672→ +428)とほかの指数よりも弱め。
ナスダック指数は、週間で+482P高の11,622と大きめの上昇。2022年12月29日には10,207Pがあり、直近最安値は2022年10月13日の10,089P。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は、-37.8%のドローダウン。

さっそく今週のストラテジーへと移りたい。

先週に、日本の決算発表の先陣を切った「日本電産」(6594)。その内容は、コンセンサスを大幅に下回る下方修正であり、「これは今後の決算発表を跨ぐのはまずい!」と、筆者の本能が強く訴えかけてきたものの、かろうじて前稿のストラテジーに従いこれを回避することができた。日本電産に関しては、あの悪決算後、なんと切り返しをみせて決算前の株価に戻る勢いだ。

先週は米国の決算発表をみても、マイクロソフトや、半導体大手、生活用品メーカーを中心に、見た目(ガイダンス)の悪い決算が続く中、結局のところ株式市場は、売り物をこなして上昇している。悪材料は2022年で織り込み済みということだろうか!?

いや、それだけではなさそうだ。これは、米国並びに世界経済の、ソフトランディング期待が前提にあるのだろう。そして、その上で2月2日AM4:00のFOMC後に行われるパウエル議長の記者会見で、今後の金利見通しについて前向きな発言がでる期待が、この流れに棹をさしている可能性が高い。しかし、筆者はこの2つに深い懐疑心を持っている。

その理由は2023年度が始まってここまでの、米国株式市場の上昇ムードが凄まじいことだ。年初来でテスラは+44%、エヌビディアは+39%、メタ+26%、アマゾン+22%と、主だったところを切り出してみたが、完全にリスクオン相場となっている。また中国経済再開による一部のコモディティ価格の上昇も、テクニカカルの項に後述しているので、ぜひ確認してほしい。

その結果、FOMC後の記者会見でパウエル議長がハト派発言をする可能性は極めて低いものになった、と考えている。パウエル議長はインフレの鎮静化と、これに並んで再発防止に全精力を注ぐ決意をこれまで再三にわたって見せている。また、米国経済のソフトランディング期待に関しては、今年に入って俄かに現実味を帯びてきたようではあるが、筆者は現時点においてこれを信じない。

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