アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(315回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(1月23日~1月27日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は26,553円と、前稿比+433円(※前項比+146→ ▲261→ ▲1292)となった。※1月4日には25,662円まで下落。
週末土曜日にかけては、日経平均CFDはなんと26,916円まで上がっている。これが、ただの米国SQの影響じゃないことを祈りたいところだ。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,927Pと先週比+24P高と2週連続堅調だった。
米国のNYダウは、週間で-927ドル安となる33,376ドル(※前稿比+672→ +428)とここまで上昇していたためか弱い。
ナスダック指数は、週間で+61P高の11,140と小幅上昇。こちらは今週から始まると思われる悪決算発表を、まだ気にする動き、に思える。2022年12月29日には10,207Pがあり、直近最安値は2022年10月13日の10,089P。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は、-37.8%のドローダウン。

さて、先週の筆者の売買履歴からお伝えしていきたい。
前稿で書いた通り、筆者は水曜日の「日銀会合」の黒田総裁会見の中身をみて、ストラテジーを煮詰める考えであった。ところが無風な日銀会合を受けて、水曜日の日本市場は円安による大幅高になったにもかかわらず、PM15時半の黒田会見を受けて、完全に円高に戻っていく。

こうなってくると、2月10日に大方決まるだろうと目される「日銀総裁人事」まで円高になるのか!? この動きに筆者のメンタルはかなり削られてしまったように思う。

そこで木曜日、持ち株で最大であった「ダイキン」「ファナック」を利確。利益がまぁまぁ出たことが救いだったがしばらく持っていたかっただけに悔しい気持ち。「タムラ製作所」「フジクラ」は、ポジションの維持のために残した。

金曜日。前場から、いや前日の米国市場のナスダックが弱かったにも関わらず、マザーズ指数があまり下がっていない様子をみて、ここでマザーズ先物3月限を利確。そんなに大きなポジションではなかったが、30Pも利幅が取れたと喜んだのは束の間だった。
前場から、グロース市場の雄「ANYCOLOR」(5032)が、海外での株式売りだしを嫌気し-5%になっているにもかかわらず、マザース指数が強い。いやこれ強すぎるだろ。これに違和感を覚えた筆者は、「ANYCOLOR」(5032)の購入を決断。結局、金曜日の夜の米国市場、特にナスダックは強く推移できたので、週明けが楽しみな状況になった。

現在の筆者の持ち株は、(1)「IS米国債20年ヘッジ」(2621)、(2) 「ウェルプライド・ライゼスト」(9565)、(3)「トレックス・セミコンダクター」(6616)、(4)「タムラ製作所」(6768)、(5)「フジクラ」(5803)、(6)「酒井重工業」(6358)、(7)「ANYCOLOR」(5032)、(8)「アウトソーシング」(2427)、(9)「石井表記」(6336)、(10)「すかいらーく」(3197)となっており、信用維持率は92%となっている。(2)の活躍と、先週のリカクの結果、資産としては過去最高を更新できている。

さて今週は、少し長めのスパンでのストラテジーを記していきたい。
今週からは名実ともに、日米の決算発表が開始される。ここまでの米国の株価推移を見るに、年初来安値を更新しておらず割と堅調であった。本来、今週は大型株の決算が始まる不安定な週なはずだが、ナスダック市場100を代表するハイテク決算の決算が悪いことは、ここまでのリストラ報道含めてわかりきっている。よって、それを織り込んだ上で、上昇しているのだろうか!? よって、普通に考えれば、決算の悪材料出尽くしとなる蓋然性はかなり高いものだとみたい。ここからは決算シーズンを跨ぐ(※個別株は跨がない!)方針が一番賢いのだろう。

しかし、なんで株式市場が堅調推移なのかと考えてみると、結論として、ここまでのインフレの収まりを受けて、3月23日のFOMCで利上げが打ち止めになること、を期待した買いが続いているのだろう。

現在は、続々発表される景気指標をみるに、米国はリセッションに向かっていることに疑いの余地はない。ただ、米国の求人数(JOLT求人)、失業率(雇用統計)をみるに、景気後退に陥っている感覚はまるでない。そこで大口の投資家たちが、ここから経済がリセッションになるかもしれないが、その期間は短く、しかもたいした景気後退にならない、と決め打ちし、利上げ打ち止めを口実に、今はバカになって買っていっている相場なのだろう。よって、筆者は短期的な目線で、今週は買いと断じたい。

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