プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。
≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は26,120円と、前稿比+146円(※前項比▲261→ ▲1292)となった。※1月4日には25,662円まで下落。
週末土曜日にかけては、今週の日銀会合への不安から円高基調となり、日経平均CFDは25,837円まで下がっている。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,903Pと先週比+27P高。
米国のNYダウは、週間で+672ドル高となる34,303ドル(※前稿比+428→ +283→ ▲556→)としっかり上昇。
ナスダック指数は、週間で+510P高の11,079Pと久しぶりの大きめの上昇。2022年12月29日には10,207Pがあり、直近最安値は2022年10月13日の10,089P。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は、-37.8%のドローダウン。
さて、先週の本稿では、強気な見通しを立て相場に臨んだ筆者。
具体的には、火曜日の前場寄りに、前稿で選んだ注目銘柄の中から、下期決算において、為替予想を円高に設定していた銘柄の中から購入した。具体的には「ダイキン工業」(6367)、「IS米国債20年ヘッジ」(2621)、「タムラ製作所」(6768)、「フジクラ」(5803)である。幸いにも見立てはある程度当たっており、前日の米国株が後半にかけてカマ首を下げる展開であったにもかかわらず、堅調な滑り出しをみせた。またこの日にはTSMCの決算速報が出て、市場予想に届いていなかったにもかかわらず、TSMCの株価は堅調に反発を開始していたことで強気になれた。
水曜日。前日の決算で「安川電機」は、朝から買い気配となっていたため、筆者は「ファナック」(6954)を購入。この取引は過去に何度やったか分からない。結果が出やすいからだ。特に安川電機の決算で、ロボット分野が好調だったことはファナックの決算の期待値を上げることとなりそうだ。
そして木曜日の夜。運命の「米国12月消費者物価指数CPI」を迎えた。結果は下→上→下→上にいき、高値を越えていったためここで「日経平均先物3月限」を購入。この狙いはリスクオンももちろんあったが。
金曜日。本日は日本の1月のマイナーSQであったため、8時45分に日経先物の買い増しを行い、AM9:00あたりに買い増し分をリカク! SQ前は基本的にこういう展開になりやすいから必ず先物を買っている気がする。ただ、残り半分はしばらく持とうと考えていたのだが…、すぐに下落を開始しはじめた日経平均株価。この玉は、後場の深いところで、プラマイゼロにて逆指値で狩られてしまい、無念であった。
また単純にこの日経平均株価の下落は、今週の日銀会合で、黒田総裁が、「またKYなことを言わないか!?」 、それだけで円高に向かっているものと捉えており、地合いは強いものと捉えて、持ち株はパンパンのまま週を跨ぐことになった。結果は、金曜日の夜も米国市場は堅調の中、またしてもドル円での円高が進んでしまい、日経平均のCFDはかなり安くなってしまっているので、リカクしたほうが良かったことは言うまでもない。
この結果、現在の筆者の持ち株は、(1)「ダイキン工業」(6367)、(2)「IS米国債20年ヘッジ」(2621)、(3)「ファナック」(6954)、(4)「トレックス・セミコンダクター」(6616)、(5)「ウェルプライド・ライゼスト」(9565)、(6)「タムラ製作所」(6768)、(7)「酒井重工業」(6358)、(8)「フジクラ」(5803)、(9)「アウトソーシング」(2427)、(10)「石井表記」(6336)、(11)「すかいらーく」(3197)で、信用維持率は51%となっている。またマザーズ先物3月限を保有中。
(1)「ダイキン工業」(6367)は、下期の決算予想の中で為替に頼らない計画を公表しており、極端な円高設定になっている。それでも今期も来期も、再来期さえも業績を伸ばすと社長が公言していたことで購入した。また購入前日に同社による「EV向けの冷媒ラジエーター」の製造販売のニュースが出ていた。EVのリチウムイオン電池の動力不足解消に、ダイキン工業の技術が大いに役に立つということで、2024年以降であるが大きな売上に結び付くと感じているので、地合いしだいではロングホールドしたい。また、前稿で注目銘柄に入れ込んだつもりが、消えていてしまったことをお詫びしたい。
結果的には先週は半導体銘柄が大幅高となっていた。よって「レーザーテック」の大幅高をみて、決算発表があった「ローツェ」を、普通に購入すべきだったと猛烈反省しなければならないだろう。同社の決算時には余力が少なすぎてスルーしてしまった。