プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。
≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は25,974円と、前稿比-261円安(※前項比▲1292→ ▲374→ +123→ ▲505→ +383→ ▲363→ +1063→ +95→ +214→ ▲200→ ▲25→ +1179→ ▲1217→ ▲414→ ▲647→ +564→▲ 990→ ▲289→ +383→ +371→ +374→ ▲113→ +1127→ +271→ 581→ ▲556→ +529→ ▲1861→ +62→ +980→ +43→ +311→ ▲576→ +156→ +12→ +107→ ▲680→ ▲484→ +1323→ +1664→ ▲822→ ▲491→ ▲646→ ▲574→ +256→ +440→ ▲805→ ▲602→ ▲355→ ▲313円)となった。※1月4日には25,662円まで下落。
週末土曜日にかけては円高傾向をもろともせず、日経平均CFDは26,162円と、久しぶりのリバウンド。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,876Pと先週比-22P安。
米国のNYダウは、週間で+428ドル高となる33,631ドル(※前稿比+283→ ▲556→ ▲46→ +83→ +601→ ▲2→ +1344→▲459→ +1780→ +1447→ +338→ +571→ ▲864→ ▲1232→ ▲1330→ +768→ ▲899→ ▲1484→+6→+958→▲42→+946→+611→▲50→+241→▲504→+1612→▲1504→▲1507→▲313→+1951→▲935→▲78→▲834→▲640→▲270→▲43→▲97→106→1811→▲670→▲445→▲20→▲659→▲352→365→460→▲1647→▲320→▲106)としっかり上昇。
ナスダック指数は、週間で+71P高の10,569Pと小幅上昇。2022年12月29日には10,207Pがあり、直近最安値は2022年10月13日の10,089P。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は、-37.8%のドローダウン。
さて、新年1週目から、たいへん面白い動きとなった株式市場ーーこれは、日本の大発会の体たらくぶりを言っているのではなく、先週金曜日の「米国12月雇用統計」、そして「12月 ISM非製造業景況指数」が出た後の米国株の動きが意味深だったことを指している。
まず米国の「雇用統計」だが、新規雇用者数は相変わらずのコンセンサス越えを示し、一瞬「これまずいやつ」とドキドキが止まらなくなるも、よく見たら、右肩下がりにはなってる。まぁそれよりも、平均時給が市場予想+5%のところ、+4.6%と下がっていた。これを受けて市場はどう反応して良いのかわからずに右往左往。
しかし、その後PM0:00に発表された「ISM非製造業景況指数」は、予想55のところ、なんと49.6で出て、2020年5月以来の50割れ。
これまでのFRBの必死の努力(利上げ)のかいがあって、景気悪化が示唆されたのだ。これまで米国の雇用を引っ張ってきたのは、サービス業だったこともあり、もうじきに雇用も漸減するという気分が醸成され、金利は低下し株高となったわけだ。
すでに日経平均株価は、1月4日の大発会で25,662円という、10月3日につけた安値を試しにいき、現在は少し出直っている形で待機している状態のため、少なくても来週は強気相場になると思われる。残念なのは1月9日(月)が祝日であること。こういうパターン多いですね。
株は大底から、上昇する瞬間が一番大きく上がる。基本的に、市場はまだ半信半疑の状況なわけで、ここで強い買いが入ってくれば、名著「敗者のゲーム」でいうところの「稲妻が輝く瞬間」というものが、もしかすると来週に起こりえる可能性を秘めていると考えている。そもそも2022年は、1年を通して株価が下げ続けたので、基本的に短期のリバウンドを生む下地はできているだろう。
また、米国経済は、ここから景気後退となる可能性は高いものの比較的、軽微で済み、しかも短期的なものになる可能性が直近の経済指標を見る限り示唆されている。企業側に目を向けると、特に米国企業は、利益を落とす(株価を下げる)ことをなんとしても避けたい国民性であることから、リストラの徹底や自社株買いに走り、実際のEPSは思ったよりも下がらない可能性があると今は強気にみておくぐらいがよいだろう。それぐらい今週は、リバウンドのチャンスがあるのでは、と考えている。