アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(311回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(12月19日~12月23日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は27,527円と、前稿比-374円安(※前項比+123→ ▲505→ +383→ ▲363→ +1063→ +95→ +214→ ▲200→ ▲25→ +1179→ ▲1217→ ▲414→ ▲647→ +564→▲ 990→ ▲289→ +383→ +371→ +374→ ▲113→ +1127→ +271→ 581→ ▲556→ +529→ ▲1861→ +62→ +980→ +43→ +311→ ▲576→ +156→ +12→ +107→ ▲680→ ▲484→ +1323→ +1664→ ▲822→ ▲491→ ▲646→ ▲574→ +256→ +440→ ▲805→ ▲602→ ▲355→ ▲313円)となった。

週末土曜日にかけて、日経平均CFDは27,319円と下げて引けている。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,950Pと先週比-12P安。

米国のNYダウは、週間で-556ドル安となる32,920ドル(※前稿比▲46→ +83→ +601→ ▲2→ +1344→▲459→ +1780→ +1447→ +338→ +571→ ▲864→ ▲1232→ ▲1330→ +768→ ▲899→ ▲1484→ +6→ +958→ ▲42→ +946→+611→ ▲50→ +241→ ▲504→+1612→▲1504→ ▲1507→▲313→+1951→▲935→▲78→▲834→▲640→▲270→▲43→▲97→106→1811→▲670→▲445→▲20→▲659→▲352→365→460→▲1647→▲320→▲106)と下落。
ナスダック指数は、週間で-300P安の10,705Pと下落。

最安値は10月13日の10,089P。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は、-37.8%のドローダウン。

まずは先週の筆者のトレードを通して、相場の概況を説明していきたい。上手なトレードができたのでご披露したい思いもある。

まず相場に動きがあったのは火曜日の夜。米国「11月消費者物価指数CPI」。これが発表されると、インフレ見通しの低下を受けて世界の株価先物指数が上がっていく。
まさかのバッドサプライズがあったら、を警戒していた筆者は、先物の売りの画面をセットして固まっていたので反応が遅れてしまう。ただ、米国金利の低下で円高になってしまうからか、米株ほど日経平均先物はそれほど伸びていかない。となれば、出遅れていた「マザーズ先物3月限」を大きめに購入。これは翌日朝にかけてしっかり上がっていったため、よいトレードになった、とこの時点ではぬか喜びしていた。

水曜日、じり高の株式市況に耐え切れず、中国の脱コロナの動きを信じて、中国関連の「ファナック」「ダイキン」を大きめのロットで購入。仮に、相場が崩れた時も、この大型2銘柄なら、1日で大暴落はないはず。
そして水曜日の夜、「FOMC」を迎える。ただ、筆者はFOMCで大きな波乱はないと考え、今回は就寝してしまった。ただ、景気悪化懸念をもろともせず、パウエル議長は2023年末に5.1%の政策金利となるドットチャートを発表したものだから、相場は多少下落傾向。
ただ、もともと筆者は前稿で記した通り、金利に関しては、ほぼ市場が悪影響を折り込んでおり、重要なのは【景気指標】だと考えていたため、木曜日夜の「米国11月小売売上高」を最重要視していた。

そして木曜日のPM10:30。「米国11月小売売上高」が、前月比-0.6%(※コンセンサスは-0.2%)ででてしまったため、筆者は資産を守るべく「日経平均先物3月限」の売りを行った。すぐにこの指標の中身をみると、「デパート」の項目が前月比-2.9%となっていた。「あれ? クリスマスセールの前倒しが喧伝されていた気がするが」とさらに不安になったので、ここで少し売り増し。すぐに決済しない覚悟を決めることができた。次回の12月米国小売売上高の発表時には、この点を特に気を付けてみておきたい。

ちなみに、このタイミングで日経平均の先物を売ったのは、FRBが利上げを進行する中、足元で景況感が悪化すれば成すすべもなくなり、さすがに株式市場が持たないと考えていたためだ。このところのS&Pの予想EPSの減少傾向を非常に気にしていたせいもある。また、米国の当該週は〝メジャーSQ週〟だったため、日本と同じように下方向に持っていきたい筋がいそうな気配を感じこれを警戒していたということもある。この日NYダウは、-766ドル安となった。

翌日、金曜日の朝。筆者は「ファナック」「ダイキン」を朝イチ成り行きで売却。その後「フジクラ」「スズキ」などは寄り付いて小幅に上がりだす中、覚悟を決め両銘柄売却。また20枚もっていた「マザーズ先物」も、含み損で痛かったが時間外の寄り付きで損切り。結果「ファナック」「ダイキン」は1%程度の損失で済み、「スズキ」はちょいプラに。「フジクラ」は、まぁお小遣いにはなった。
これで、皮下脂肪が極端に少ない筋肉質のPFになったわけだ。加えて、日経平均先物の売りが大きく機能して、全体の損失を上回るほどの含み益になっていた。

そしてここで、監視銘柄の1つが、成り買いになっていることに気が付く。それは「ウェルブレイド・ライゼスト」(9565)。Eスポーツ専業の国内初の企業だが、IPO後に大人気となり、上場2日目に8,700円まで上昇していたが、購入前日は4,360円と半額セールになっていたため監視していたのだ。この株価推移の過程には、社長が上場後すぐに株を売った、という悪影響もありそうだが、すでに保有比率は4.54%まで減っているため、さすがにもう大丈夫か。というか、これ以上社長が売るのならさすがに考えが理解できなくなるので筆者も保有できない。
慌てて企業ニュースを見ると前日に決算がでていたようで、きちんと上場ゴールの企業ではないことを証明する、見事な決算を出していた。ゲーム総合情報「ファミ通」によると、国内eスポーツ市場規模は2020年の66.8億円から、2024年には184.2億円に伸びるとのこと。

上記のことを簡単に調べた時点で、買い気配は4,600円まで上がっていたが気にせず、筆者は寄り付きの4,805円で購入。その後はストップ高になって引けている。現在の最高値ラインである8,700円手前までは保有するつもりである。

そして金曜日の夜は、PM23:45発表の「米国12月サービス業・製造業PMI」に注目。ただ、PM23:30のNY市場の現物の寄り付き前に、分かりやすく強い上昇の波がきたので、ここで一回リカク。まぁ、大きな利益となってので自分の判断に感謝したい!

そしてPM23:45の発表を迎え、結果として悪い数字がでたので、ここから再度新規売りを仕掛けていったが、売っては踏まれるを繰り返したため嫌気が差し、ここまでたったの2日で結構下がったという思いもあったので思案することに。

結果として、底抜けした時の保険用に、本日の安値よりも少し下に位置する27,030円で逆指値付きで空売り注文を出して置いて就寝したが刺さらず、取引を終えている。

しかし2022年は、この悪地合いの中、確定利益が過去最高益まで増えている。本当に今年は大きな失敗がなく順調にいくことができた。使用する取引ツール「楽天証券」の売買履歴をみると、なんと今年は月間単位で負けがない。信じられないパフォーマンスになってしまった。また先物に関しては、年央に1回マザーズ先物の買いで、最終的に600万円もの大きなダメージを負ったことがあったが、振り返ると月間11戦9勝で、年間ではしっかりとした利益を出すことができていた。これは、個人投資家でも丹念に市場にシンクロする努力をすれば、安定して勝利を積み重ねることができるということの証明になるのではないか。とりあえず、2023年も同じ結果を出せるように努力して、再度証明する所存だ。

まぁ、そんな自己陶酔したような戯言は終わりにして、今週のストラテジーを始めたい。

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