アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第85回「ドラマの中の町中華・屋台おでん」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 先日、朝日新聞にこんな記事があった。話題のテレビドラマや映画で、ファミレスが物語を進める舞台として登場することが多くなったというのだ。そういえば、確かに何かとファミレスが出てくるし、ヒロインがファミレスの店員という役もよくある。プロポーズや別れ話もファミレスというのもあった。これが60~70年代のテレビドラマや映画だったらどうかというと、やたらと町中華が多かったような気がする。
 思い出すのは『男はつらいよ』シリーズの特に初期の頃、ラスト近くで旅に出る寅次郎が弟分と行く食堂が、上野駅の地下道にあったような少々さびれた町中華でラーメンをすするシーンだ。今だと寅次郎はファミレスに行くだろうか? 多分行かないと思う。それから上京してラーメン店の店員として働くけなげなヒロインなんて役柄もよくあった。このラーメン店というのは、昨今の行列ができるカリスマラーメンではない、よくある町中華だ。貧しいカップルがラーメンを食べるのもそんな店で、奮発するときはチャーシューメンや五目そばだ。やくざ映画だと、幹部連中が焼肉や寿司で、末端のチンピラは大体町中華に決まり。ラーメン食べている最中に、敵の組が襲ってきて丼を投げつけて反撃するなんてシーンもあったね。名作の『キューポラのある街』では、吉永小百合と市川好郎の姉弟が川口の町中華でラーメン食べていると、そこにいたおじさんが焼売を奢ってくれる。この焼売一皿が良いんだ。ファミレスではこのムードは出ないよ。

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