アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(305回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(11月7日~11月11日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は27,200円と、前稿比+95円高(※前項比+214→ ▲200→ ▲25→ +1179→ ▲1217→ ▲414→ ▲647→ +564→▲ 990→ ▲289→ +383→ +371→ +374→ ▲113→ +1127→ +271→ 581→ ▲556→ +529→ ▲1861→ +62→ +980→ +43→ +311→ ▲576→ +156→ +12→ +107→ ▲680→ ▲484→ +1323→ +1664→ ▲822→ ▲491→ ▲646→ ▲574→ +256→ +440→ ▲805→ ▲602→ ▲355→ ▲313円)となった。

週末金曜日は、米国10月雇用統計が発表され、結果的に反発。日経平均CFDは27,489円まで上昇している。
TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,915Pと先週比+16P高。

米国のNYダウは、週間で-459ドル安となる、32,403ドル(※前稿比+1780→ +1447→ +338→ +571→ ▲864→ ▲1232→ ▲1330→ +768→ ▲899→ ▲1484→ +6→ +958→ ▲42→ +946→+611→ ▲50→ +241→ ▲504→+1612→▲1504→ ▲1507→▲313→+1951→▲935→▲78→▲834→▲640→▲270→▲43→▲97→106→1811→▲670→▲445→▲20→▲659→▲352→365→460→▲1647→▲320→▲106)となっている。
ナスダック指数は、週間で-627P安の10,475P。最安値は10月13日の10,089P。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は、-37.8%のドローダウン。

まずは先週の振り返りを、筆者のたいへん下手な売買履歴を交えながら記したい。

動いたのは水曜日。FOMCが迫っていたためだ。保有株で大きめのローツェだけを前場に少しずつ売りつつ、資産を守るために、日経平均先物12月限の空売りを開始した。

そしてAM3:00のFOMCを迎える。声明文の発表とともに指数は大きく上げ始める。反射的に筆者は日経平均先物を損切り。これが一つ目の失敗。
声明文を確認すると「利上げペースに関しては累積効果がでるので、協議する」という一文があった。WSJの番記者ニック氏の言う通りとなり、胸をなでおろした。けっこうな損切りとなったが、言うならば必要悪みたいなもの。ここまでは心に余裕があった。そしてパウエル議長の記者会見が始まる。質疑応答までは上に向かう、これは波乱ない展開だと考え、先んじてマザーズ先物12月限を購入。

ところがそこがド天井で、米国株はマイテンして挙句にじわじわ下げが止まらなくなった。これが二つめの失敗。
なんの意味もないが言い訳をすると、そこまでの上げの時間帯とは異なり、記者会見後の下げに大きなパワーがないように筆者の目には映った。ただ、まるで石から水が染み出すみたいに止まらなかった。

下げた理由は記者会見でのパウエル議長の発言だ。そもそもなぜかいらいらモードを隠さずに「利上げペースに関しては累積効果があるので協議するが、まだ利上げ自体は継続する。直近のインフレ動向をみるとターミナルレートの引き上げが必要だ。早すぎる緩和は考えていない」と不機嫌な態度で言い切った。ただ、筆者には、上記の発言はインフレを抑え込む責務のあるFRB議長だからこその発言であり、充分株式にポジティブだと、読み違いをしてしまったのだ。まぁ、ターミナルレートを引き上げる、という発言があった以上、ただの言い訳ではある。

ここからが三つ目の失敗であるが、世界の株価をAM6時まで眺めてしまったにもかかわらず、前述した理由で空売りができなかった。またマザーズ先物は、大きめの含み損となってしまったためやけっぱちで買い増しした。

そして木曜日の日本市場は休場であったため、水曜日夜のFOMCの結果を受けた株安の台風は、週末金曜日に直撃した。特にS&P株価指数は、一時3,700Pを少し割れたライン(ストップロス)からジリっと戻すも、危なっかしい動きだったため、筆者はここで持ち株の半導体株を少し売るつもりで前場を迎えたが。結果は売り気配もそこそこに寄り付き、引けにかけてはあわやプラ転まで戻して引けたため売らなかった。今夜には、米国雇用統計が控えているのに、だ。

ただ、筆者はこのジリ上げムードに半導体の底入れの気配を感じてしまい、持ち株の「メイコー」の損切り作業を失念してしまった。この銘柄についてはリバウンドが極端に悪く、ただ事ではない気配だと感じていたため、損切りをするつもりであったにもかかわらず。これが四つめの失敗である。そして、PM9:30に「米国10月の雇用統計」を迎えた。

結果は、非農業雇用者数が+26.1万人と市場予想を大きく上回って、挙句に9月分が26.3万人から31.5万人に修正されるという最悪なもの。また同時にでた「米国10月ISM非製造業景況感指数」は、支払価格が70.7と、9月68.7からまたも上昇しており、サービス業のインフレが終わっていないことが示されている。

これを受けた米国の先物指数は、米国10年債金利の上昇を伴い、一度大きく下がったものの、なんとPM22:30の現物株取引が始まるころには強含みだして切り返し、上に向かう。また、SOX指数はこの日はマイナスに落ち込む心配がいらないほど強かったため、筆者は日経平均12月限の先物を27,285円で、ミニ25枚買って応戦。これだけ強い(悪い)2つの経済統計がでてのこの上昇。そもそも雇用統計前から、なぜか上昇を続けてたのは強烈な違和感があったため、「これは高確率で中間選挙ラリーに突入した」と感じたのだ。

ただ、日付が変わる頃には眠くなり、27,500円を割ったら逆指値でリカウしようと設定した瞬間、そのまま売れてしまった。またマザース先物の玉も「バンクオブイノベーション」がPTSでストップ安になっている影響か? 上がらないため、ここで損切りを決意。この日の確定損益は+40万円ほど。

そしてここから五つ目の大きな失敗を犯す。筆者は眠かったにもかかわらず就寝せずに、相場と向き合ってしまった。この局面は下がったら逆張りで買っていってもほぼ大丈夫だと考えてしまった。ここからは精神的にも金銭的にも大きなダメージを負うことになった。なんと5回入って5敗し、損益は-42万円となって台無となったのだ。

一番厄介に感じていたのはAM2:00くらい。この時間帯では、NYダウCFDもナスダックCFDも、仲良くプラマイゼロラインまで下がったのちに、特にNYダウに顕著な傾向だったのだが、NYダウ現物がプラスになっても、すぐにNYダウCFDがマイナスに引っ張られるという波が続いたことだ。ヘッジファンドなどが売り崩そうとして失敗しているような感覚があった。

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