アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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≪連載(301回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(10月11日~10月14日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は27,116円と、前稿比+1,179円高(※前項比▲1217→ ▲414→ ▲647→ +564→▲ 990→ ▲289→ +383→ +371→ +374→ ▲113→ +1127→ +271→ 581→ ▲556→ +529→ ▲1861→ +62→ +980→ +43→ +311→ ▲576→ +156→ +12→ +107→ ▲680→ ▲484→ +1323→ +1664→ ▲822→ ▲491→ ▲646→ ▲574→ +256→ +440→ ▲805→ ▲602→ ▲355→ ▲313円)と先々週の下落をなかったものとする動きとなった。しかし、祝日である10月10日は、26,600円と前日比で-500円ものマイナスとなっている。

TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は、1,907Pと先週比+71P高。

米国のNYダウは、週間で+571ドル高となる、29,297ドル(※前稿比▲864→ ▲1232→ ▲1330→ +768→ ▲899→ ▲1484→ +6→ +958→ ▲42→ +946→+611→ ▲50→ +241→ ▲504→+1612→▲1504→ ▲1507→▲313→+1951→▲935→▲78→▲834→▲640→▲270→▲43→▲97→106→1811→▲670→▲445→▲20→▲659→▲352→365→460→▲1647→▲320→▲106)と反発。

ナスダック指数は、週間で-292P安の10,652P。6月16日の10,565Pがここまでの最安値なので、もうすぐそばである。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の最大下落率は、-34.8%のドローダウンだった。

さて、まずは先週の相場から振り返りたい。なんといっても筆者は、週明け月曜日の相場つきに度肝を抜かれた。前稿で「もはや…これはもう、まずい! としか言いようのない状況」だと記したが、そこがいったんの底だったわけだ。

週明け、寄り付いた後はけっこうなスピードで相場は下に走っていき、そこで突然急反転を開始。結局、そこから4営業日連続で相場は戻り局面となったわけだ。よって、月曜日の底である日経平均25,622円は、かなり意味のある数値となったと思う。ぜひ覚えておいていただきたい。

そして先週の相場のポイントは、やはり先週金曜日のPM21:30に発表された、「米国10月雇用統計」だろう。雇用者数は前月比+26万3000人で、失業率はコンセンサスの3.7%どころかもはや3.5%と、減ってしまっており、FRBが望むインフレ低下をまったく感じさせない内容だった。雇用者数は+5万人を下回ってこないと失業率は低下しないということなので、FRBの予想する失業率4.4%の未来はまだ遥か彼方である。
ただ、雇用統計の逆サプライズだけで、相場が下がったわけではなかった。現に金曜日のNYダウの寄り付きは-174ドル程度であったのだ(※この日NYダウは-630ドル安)問題は、バイデン大統領が発表した、「中国に14ナノ未満の先端半導体を製造するための製造装置の輸出を規制する措置」だったと思う。SOX指数は、ジリジリ下げが止まらなくなり、この日だけで-6.06%も下がって引けたのだ。これは週明けの日本市場の半導体銘柄は、ただでは済まなそうだ。

日本市場の先週金曜日はというと、特に半導体関連銘柄は、「レーザーテック」(6920)を筆頭に、すごく底入れ感があふれた1日となっていた。こういうふうに日本市場と米国市場が相反することは珍しく、これは素直に週明け火曜日がたいへん怖い状況だと言っておきたい。

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