アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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<復活!!>『田沢竜次の昭和カルチャー甦り』第80回「追悼・澤田幸弘監督」

筆者・田沢竜次(フリーライター)。1953年東京生まれ。編集プロダクション勤務などを経て1983年からフリー。85年『月刊angle』連載を基に『東京グルメ通信・B級グルメの逆襲』(主婦と生活社)を書き下ろし、また文春文庫の「B級グルメ」シリーズでも活躍。B級グルメライターとして取材・執筆を続け今日にいたる。一方、大学の映画サークルで自主上映するほど映画にも精通。著書に「B級グルメ大当りガイド」「ニッポン映画戦後50年」など。

 映画監督・澤田幸弘(1933~2022)の死亡記事(89歳で老衰だとか)を読んで50年前のことが昨日のように甦った。
澤田監督は、日活で長い助監督を経て1970年、30代後半で『斬り込み』で監督デビュー。日活ニューアクションを牽引した一人で、のちの日活ロマンポルノのバイオレンス路線で活躍。テレビの『大都会』や『西部警察』でも、日活時代からの渡哲也を主人公に、ハードアクション派としての手腕を発揮した。
 50年前の浪人時代、予備校にも行かないで名画座通いをしていた頃、遅ればせながら澤田監督の日活時代の傑作『斬り込み』『反逆のメロディー』『関東幹部会』(71年)の3本を観てすっかりはまってしまったよ。
『斬り込み』は、川崎を舞台にチンピラヤクザの若者たちが大組織の駒として使われ、次々と殺されてゆく。主演は渡哲也だが、チンピラ役の藤竜也、郷鍈治、岡崎二朗、沖雅也、藤健次らの切ない青春がグッとくる。青木義郎の悪党ぶりの憎らしさがハンパじゃないよ。

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