アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

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「ベクター」の筆頭株主予定ファンド背後に、あの増資ブローカー

ビジネスソフト販売主力の「ベクター」(2656。東京スタンダード。梶並伸博社長=冒頭写真。東京都渋谷区)は7月26日、「筆頭株主の異動に関するお知らせ」などをIRした。
それによれば、現在、べクターの筆頭株主は「ソフトバンク」(9434。東京プライム。東京都港区)。42・4%も所有しており、ソフトバンクが親会社でもある。
ところが、市場外での相対取引により、今年中には「イーグルキャピタル」(東京都新宿区)が組成した2つのファンドで、計25・94%を取得する予定。ソフトバンクの所有分は16・42%まで下がり、代わって筆頭株主には実質、イーグルキャピタルがなるというわけだ。なお、このイーグルキャピタルは、今回のベクター株取得のために今年3月に設立された会社で、その母体は税理士法人「イーグル」(代表・渡邉正輝税理士)だ。
今回のIRでは、予定通り、イーグルキャピタルがベクター株の計25・94%を引き取っても、ソフトバンクは「当社との間の業務面、取引面での関係に変更はなく」などと記している。だが、有体にいえば、ソフトバンクがベクターから完全ではないものの手を引いたといえ、ベクター並びにベクター既存株主などにとっては大きな変化、出来事といえるだろう。
しかも、本紙が得た情報では、このイーグルキャピタルのファンドには、あの有名な増資ブローカーが関わっているのは間違いない。
筆頭株主が、天下(?)のソフトバンクから、そんなファンドに変わるとなれば、これは注目しないわけにはいかないだろう。
本紙がこの件に注目する理由は他にもある。

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