任期満了に伴う京都府知事選の投開票は4月8日に決まっているが、現知事の山田啓二氏(63。冒頭写真。全国知事会会長も)はすでに退任の意向を表明していることから、同氏を支援してきた自民・公明・民進は後継者を選定中。西脇隆俊元復興庁次官の名が上がっている。
もっとも、山田氏はすでに4期務めているとはいえ続投も可能だし、かといってめぼしい転身先があるわけでもない。また、まだ引退するような年齢、体調にもないなか、一部関係者の間で、あの京都府立医大疑惑の捜査と何らかの関係があるのではないかとの観測も流れている。
そう、京都府立医大疑惑とは、昨年世間を騒がせた、指定暴力団・山口組系淡海一家の高山義友希総長(現在、服役中)が、収監逃れのために、検察に「収監に耐えれない」旨の虚偽内容報告を同医大病院が出していたのではないかとの疑惑に始まっている。
大阪府警が昨年2月、虚偽有印公文書作成・同行使の容疑で医大側を家宅捜索、高山受刑者の生体腎移植を手術を担当した前病院長の任意聴取を繰り返したものの、医学の専門性の壁に阻まれ、結局、昨年10月、同容疑で書類送検したものの昨年末、京都地検は不起訴にした(嫌疑不十分)。吉川敏一学長が京都府警OBの紹介で、高山受刑者と複数回会食をしていたにも拘わらずだ。