アクセスジャーナル記者 山岡俊介の取材メモ

内部・外部告発、情報求む!

(弁護士などのプロが調査。ただし、公益性あるケースに限る)

≪連載(285回目)≫アッシュブレインの資産運用ストラテジー 今週の相場展望(6月20日~6月24日)

プロフィール 投資歴24年、兼業投資家。投資で勝つために必要なのは、1に「メンタル」、2に「需給」を読む力、3に「ファンダメンタルズ分析」だと考えている。安定した資産形成を促すことを心がけている。

≪先週の相場振り返りと今週の見通し≫
先週末の日経平均株価の終値は25,963円と、前稿比-1,861円(※前項比+62→ +980→ +43→ +311→ ▲576→ +156→ +12→ +107→ ▲680→ ▲484→ +1323→ +1664→ ▲822→ ▲491→ ▲646→ ▲574→ +256→ +440→ ▲805→ ▲602→ ▲355→ ▲313円)の今年最大となる、-6.7%もの暴落だった。週末金曜日は、米国でSQがあったが、週明けが休場だということで早めに整理がついていたようで、日経平均CFDは26,010円程度と小動きで引けている。

TOPIX(東証1部全体)の週末金曜日の終値は1,836Pと、週間で-107P安(※前稿+10→ +46→ +10→ +13→ ▲54→ 17→ ▲6→ 5→ 1→ ▲47→ ▲37→ 72→ 109→ ▲45→ ▲31→ ▲48→ ▲38→ 32→ 57→ ▲51→ ▲51→ ▲18→ 4)と日経平均よりは踏ん張っている。

米国のNYダウは、週間で▲1,504ドル安となる29,889ドル(※前稿比▲1507→ ▲313→ +1951→ ▲935→ ▲78→▲834→▲640→▲270→▲43→▲97→106→1811→▲670→▲445→▲20→▲659→▲352→365→460→▲1647→▲320→▲106)と、2週続けての大きな下落。

ナスダック指数は週間で-542P安の10,798Pと、こちらは5月20日の最安値11,036Pを下回ってしまい早々にこれを上回れないとなると、まずい状況になる。昨年11月22日の高値(16,212ポイント)比の下落率は、-34.4%のドローダウンである。

週明けは13日(月)に、米国2年債と10年債が一時逆イールドになり、市場は大混乱のスタートとなった。その後も週の後半に向けてのジリ下げは止まらず、米国・ナスダック指数や日本のマザーズ指数などは、年初来安値を下に突き抜けてしまっており、これはもうしばらく本格的なリバウンドが難しいことが証明されたかのような動きである。

ただ先週にFRBは、FOMCで2022年度のFED金利見通しを3.4%、2023年度は3.8%と予想していた。ということは、今年あと4回のFOMCで0.5%ずつの利上げをしたら、年末には3.5%の金利になるわけで、ほぼゴールが見えた状態。その上、FRBは2023年度も必要に応じてほんの少しの利上げをした後は、すぐに利下げ方向に舵を切っていきたいという考えのようだ。株式市場の折り込みスピードはいつも素早く、半年程度先は折り込みに行くので、そろそろ大底を意識する展開も考えられる。

ただ先週は、「JPモルガンのステラジストが、景気後退確率は85%と予想した」だとか、「ブルームバーグが72%の確率で景気後退すると言っている」などが、市場関係者の間で話題となり、ほんとに少し前の反発ムードが雲散霧消する様は、生き馬の目を射抜く【株式トレード】の世界特有のものであり、もはやすがすがしい。

これに加えて「韓国ではサムスンが過剰在庫を理由に関係各社に電子部品の納入を遅らせるように要請」などと、下げ相場がやってくるといつもじゃんじゃん悪材料がでてくるのはいったい何のギャグなんだろうか!? ただ、ほんとに5G携帯が売れてないとなると、インフレで早くも買い控えが起こっているか? ということになるから、注視はしておきたい報道ではある。

ただ、ドル建ての日経平均をみると、すでに完全にコロナ前の水準を下回ってきている。
これからようやく待ちに待ったアフターコロナの世界がやってきて、景気が回復する業界だってあるのにもかかわらず、世界各国が一生懸命取り組んだ金融緩和がなかったことになっているのは滑稽だ。

これはNYダウも同じで、もうすでにコロナ前の水準に大接近してしまっている。仮に、金融緩和がなかったことになっているのならば、筆者が一番気にしていたQT(量的縮小)の衝撃も軽くなり、それはそれで助かるのだが、いかに!?

そして、ナスダック指数に関しては、直近の下落率は米国株ではワーストであるが、金融緩和の際にあまりに上がりすぎてしまったため、まだコロナ前の水準よりもかなり上に位置するが、日本のマザーズ指数などは、コロナショックで暴落中の価格水準にまで先んじて下がってしまっているから、この指数はほんとに弱すぎて笑えない。

この続きを読むには有料購読の登録が必要です。

関連キーワード
検索

カテゴリ一覧